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2018年8月2日木曜日

「熱投と熱湯」

日本は依然として旧日本軍体質である。 野球少年たちは夏の甲子園を見る。熱闘甲子園は確かに感動を与えてくれる。が、この夏の大会で、将来有望であった野球少年たちが無数にその将来を失った。肩を壊し、肘を壊す投手は特に多い。野球には軍隊用語みたいなのが多い。刺殺、捕殺、死球、挟殺、遊撃手とか打撃手など。大会は朝日新聞と NHK のために真夏に行うとも言う。初期の頃の平均温度より数度以上高い。強烈な暑さの日は、10度くらい違う。 始めた頃の甲子園大会は30度以下が殆どであった。 熱投と言う言葉が好きでやたらに、熱投180球とか、200球を賞賛する。一人の投手がそれだけ連日投げたら、怪物以外はブッ壊れる。早朝から真っ暗になるまで、練習、練習、そして特訓だ。気合を入れろ根性だと続く。監督は絶対的存在だ。嫌われたら試合に出れない。元巨人軍の村田修一(37)はあと1年やっていれば2000本安打に届いたと思う。そして名球会入りだ。だが村田修一は巨人軍を昨年クビになった。20本以上のホームランを打ち、2割7・8分の打率を残していた。が、“一言居士”なのか、ブータレ体質なのかわからないが、たぶん監督の作戦や自分の起用法に文句を言ったのだろう。あるいはチクられた(密告された)。これは巨人軍(軍の名がついている)においては、軍法会議ものである。他のチームも同じで監督、コーチ批判は厄介者として追放される。7月31日までに入団の声がかからないと、今シーズン中に入団できない決まりがある。ひと言多い人間はスポイルされる。2000本安打を打った中村紀洋、三冠王になった松中信彦、実力あっても声がかからなかった。さて甲子園だが、もし一人か二人高校球児に死人が出たら、朝日新聞と NHK はどうするだろうか。空調の効いたドーム球場があるんだから、そこでやった方がいいとの声が上がり始めた。遅いくらいの話である。アマチュアボクシング連盟のバカヤローなヤクザ風な山根明会長以下の者ども、日大相撲部出身のヤクザ風な田中英寿理事長以下の者ども、およそ××連盟とか名のつく団体は、ヤクザものよりヤクザな人間が君臨して、国からの助成金、補助金を手にして分け合っている。全ての連盟をチェックしろと言いたい。アマに甘すぎるのだ。一生懸命にがんばるスポーツ少年たちを守る時期に来ているのだ。
監督やコーチがよく言う言葉がある。 これは軍の機密だとか、軍の命令だと。あまりにバカバカしいサインを無視したり、わざと失敗したりする選手もいる。イチローはスーパースターになったが、入団時は監督に嫌われて(確か元巨人軍故土井正三監督)二軍生活をしていた。が、監督が仰木彬に変わると、その才能を見つけられ現在の大選手になった。どの会社も同じようであり、ヨイショとゴマスリが出世する。一言居士はどんなに優秀であっても菅原道真のように、飛ばされる。
熱闘甲子園が始まる。見たい、感動したい。けど、球児たちの死人だけは出して欲しくない。将来有望な若い人材を、ブッ壊してほしくない。投球数は制限して、一人で投げても80球で交代だ。 連投はなし。 分かったか朝日新聞と NHK。 阪神タイガースは死のロードへと向かう。そしてきっと最下位だ。バターン死の行軍のように。 熱湯甲子園は沸くに沸く。
(文中敬称略)

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