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2018年8月6日月曜日

「残りの鮭とメザシ」

「何も足さない」「何も引かない」という。サントリーウイスキーの名作コピーがある。この12文字には、実に奥深く哲学性と文学性、そして禅の教えも徹底的に問答させる。水のような、風のような、石川啄木が天才だと言った雲のごとくである。常形なきものの時間が定着する。即ちいいウイスキーであると。昨日私は「何もしない」「何もしたくない」「何も食べたくない」ただゴロゴロとしていた。したことと言えばウイスキーを飲んではゴロゴロであった。小型の人間一人くらいを解体したのでは、と思うほどの肉の塊を後輩が送ってくれていたので、何か食べねば腹の中はウイスキーだけになるので、“豚しゃぶ”を作ってくれと言った。冷房を効かせた真夏の“水たき”とか、“キムチ鍋”気合を入れて“ちゃんこ鍋”などは相当に旨い。豚肉を5切れと、青い葉っぱを入れて、ポン酢で食べたら、極上の味であった。前の晩の残り物。鮭の半身に海苔でアツアツのご飯茶碗半分を食べた。鮭のハラス部分は何よりであり、たとえ数センチでも残すことになっている。とても立派なフランス料理のフルコースの結婚式から帰った後、ゴハンに永谷園のお茶漬けふりかけを、2袋かけて(フンパツする) 渋茶を注ぐと、フランス料理の残り味と、シンプルなお茶漬けは、山の手の贅沢と私たち下々の清貧が混じわり絶妙となる。そしてあ〜いい1日だったとなる。現在は冷やメシに冷水を入れお茶漬け海苔と一緒に冷やし茶漬けにしている。お茶碗は浅目、深目、 フツーと使い分ける。(1ヶ200円位のもの)これに黄色いたくあんがちょっとあればもう言うことはない。できるなら気取った急須より、安い茶色の安い急須がベストだ。冷や飯に目玉をワラの紐でつながれたメザシ(目刺し)で一飯も旨い。木枯し紋次郎の一宿一飯気分となる。この場合は、塩分強目の野沢菜が小皿に数切れあれば、十分である。
「何かしたい」「何か食べたい」やっと体が要求をはじめた。焼きタラコが2本あった。よしこれだと思った。


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