昨日人間の寿命は科学的には115歳ぐらいと書いた。夜帰宅して日経新聞の夕刊に目を通すと、「114歳男性死去、世界最高齢か」ドイツ在住というのが、1段組の記事にあった。ギネスワールドレコーズ社の認定は受けていなかったという。なんと1905年生まれというから、第一次世界大戦前にこの世に生を持ったことになる。ロストジェネレーションといわれた、1920年代は戦争が終わりパリはドンチャン騒ぎ、敗戦したドイツは沈黙していた。その頃長寿の人は15歳ぐらいの少年だった。10月15日生まれというから、私と同じ天秤座だ。好物は甘い物、私はお酒(関係ないか)。自宅にてこの世とサヨナラをした。家族の世話を受けながら。苦あるも幸せな人生だったのだろうと推測する。ギネス社認定の世界最高年齢は、2019年1月北海道足寄町で亡くなった、野中正造さんで、113歳。野中さんも1905年生まれだった(記事より抜粋アレンジ)。この記事の左上に、「看護職最大27万人不足・厚労省25年推計、都市部中心に」。こんな切ない記事があった。介護職員に至っては約33万7千人不足するとか。ヒジョーにいけないことだ。超高齢化社会の先は超病人社会、超ボケ老人社会だ。過重労働のわりには給与は恵まれていない。これはずっと前からの自論だが、この国では看護師さんがいちばん偉いと思っている。病院に入院するとよく分かる。救急病院なんか戦場だ。頭ブッ飛び、腕チギレ、足ボッキボッキ、腹から吹き出る血潮の中で、冷静沈着にテキパキと動く。インターンの医師などは、ほぼ気絶するという。私は看護師さんや介護職さんは、国家の特別職として、給与は県・市会議員(なんもしないのが多い)並み、税金は免除すべしと思っている。私の住んでいる神奈川県の県会議員や市会議員なんて、何をしているんだか分かんないのに、1000万〜1500万ぐらいいただいている。その他にイロイロお手当てがつく。あまりにもオイシイ仕事なんだ。ソフトバンクの孫正義さんとか、ユニクロの柳井正さん、楽天の三木谷浩史さんとかが、金もうけのことばかりしていないで、少しぐらいは寄付しろよと言いたい。そうすれば、少しは顔つきもよくなると思うのだが。私有財産100億円以上の人は、等しく10%を看護師さんや介護職さんのために寄付する法律をつくれといいたい。大金を持っている人間の顔が貧しいのは、心がビンボーで、人を絶対信用しないからだろう(私は金もないのに顔が貧しい)。もっと芸術へ。もっと教育へ。もっと防災へ。もっともっと貧しき民のために私財を投じろだ。昨夜著名な音楽家と話をした。この国はどうしようもない文化後進国となってしまった。その人はお気に入りのスコッチと、葉巻きをくゆらせながら、ふとため息をついた。葉巻きを一本ずつキャッシュで払う姿はベリーグッドだ。スコッチは「島」のをとバーテンダーにオーダーシタした。私はスコッチへの知識はなく、「島」ってと聞くと、スコットランド近くの小さな島々の名を言った。バーテンダーが島によって味が違うと教えてくれた。ちょっと飲むとクワァと熱い。ウワァ〜と香り高い。なんと50度以上であった。亡き親友も大のスコッチ通だった。遺影はスコットランドにある蒸留所へ行ったとき、試飲しているものだ。今夜も写真は私に語りかける。ホドホドですよ、ホドホドにと。外はバカヤローな雨が降っている。ホドホドにしろと言いたい。孤独を味方にしなければ、やってられない。チキショウ落とし前をつけねばならない。午前1時44分37秒、いつものグラフに日本酒を入れた。つま味はオイルサーディンだ。
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