ページ

2010年1月30日土曜日

人間市場 無気力市


無気力的脱力性の人っていますね。何かヤル気あんのか無いのか、朝ごはんや昼ごはんをちゃんと食べているのいないのか。何か下っ腹丹田に力が入っていない人です。

NHKの天気予報士の渡辺博栄さんなんかその筆頭です。もの凄い台風が近づいて来ていても、豪雨があっても、洪水となっても全く話すトーンが変わらない。この人は天気予報をしている間強風で大木がなぎ倒されて命に危険があってもきっと、何事もない様に原稿を棒読みしているだろう。
細い体、猫背気味、度の強い眼鏡、消え入りそうな声、この人が天気予報をすると大事も小言に思える。私はこういう脱力性の人が実は大好きなんです。ヤル気あんのかオリャーとか大声出すと、ありませんなんて軽くいなされるのです。


鶴岡政義と東京ロマンチカというグループがあります。「小樽の人よ」なんて大ヒットを持っています。「君は心の妻だから」なんて毒フグを食べたより痺れます。このグループのリーダーでギタリストの鶴岡政義さん、この人も全くヤル気が見えません。全然当たらない占い師風、すっかりさびれた神社の神主風です。チョビヒゲを生やし、古ぼけたギターをつま弾きます(中々いいんです)か細く、度の強い眼鏡をかけ下をずっと向いています。上を向いて歩かない人なのです、だから時々十円玉や百円玉を拾うことがあるといいます(想像です)。ギターを弾きながら今日は客の入りがイマイチだなとか、ボーカリストの三条正人がもっとギャラを上げろと言っていたなとか、ただア~とか、ウ~とか歌っている連中にリストラを宣告しなければとか考えながらつま弾いているのです(想像です)。


NHKの「のど自慢」の演奏者たち、ピアノ、ギター、アコーディオン、ドラムみんな全然ヤル気が見えません。何しろ歌う相手がリズムを外すのでそれを追いかけてあげるのですから伴奏とは言いません、追秦です。ヤル気なんか出したら大変な惨事が起きてしまいます(想像です)。気合いだ、気合いだ、気合いだなんてハチマキして喚いているアニマル浜口もこの人たちの前では気合いが入りませんし入れられません。


柳生流の極意に無刀取りというのがあるそうです。文字通り相手の刀を素手で取り(或いははさみ)相手を倒す。その極意こそ無力なのです。上ばかり目指す事を考えている目先の勝負ばかりに気を取られている方々、是非ご紹介した人々を見て下さい。きっと勉強になりますよ。


今私が手がけている本の一つは偏差値36位の劣等生がわずか半年死に物狂いで勉強したら見事早慶に入学できたという11人の実録物です。高校の先生から日々お前ヤル気あんのか、今のままじゃ田舎の三流大学にも入れないぞ(すみません、先生がそう言ったそうです)ブログアクセスNO1の塾長林尚弘先生25歳(学習院出身)が出版の相談に来ました。


劣等生という言葉が気に入り引き受けました。三月頃には書店に並ぶはずです。受験は一つのコツだと林先生は言います。


この参考書一冊と決めたらそれと心中する覚悟でその参考書を食べ尽くすのです。偏差値の低い受験生の人、劣等生と言われている人、まだまだ諦めてはいけません。打つ手は沢山あるのです。この国の歴史を動かして来たのはみんな下級武士、劣等生たちですから。


1 件のコメント:

sakon さんのコメント...

勝手な解釈ですが、まさに、今話題の龍馬伝ですね。下級武士で剣の達人にして、真っ先に剣を使うのをやめた。良い意味で力の抜けた人だったんでしょうね。