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2020年2月14日金曜日

第22話「私は例規」

私は「例規」である。先例となっている規則、先例となっている掟、とでも言うものだ。新型コロナウィルスはいよいよ日本に入り拡散しはじめた。テレビではいろんな大学の医学部教授とか、感染の専門家とか、疫学の専門医とかが、各テレビ局に呼ばれて、次々と予想を外している。私例規は思い出す、あの東日本大震災の時、原子力問題とか原発問題とかに詳しいという、学者たち第一人者がメルトダウンはしない、考えられない、心配ないと言っていた。がメルトダウンをすると第一人者たちは、次々とテレビから姿を消した。今回もインフルエンザみたいなものとか、死亡率は少ないとか、日本は水際対策をすれば大丈夫と、はじめは言っていた。私例規は厚労省がパニックを起こすような事は言うな、そんな有言、無言の圧力を今回もやっているなと思う。国や役所に憶えめでたくないとなると、この先立場が悪くなると忖度をしてしまう。東日本大震災の時、東京電力や役所の人間の対応が、遅く、鈍く、不正確、アヤフヤなので、イラ菅こと当時の総理大臣菅直人は、オレはこの目で現地へ行くと怒って、ヘリコプターを飛ばして現地を視た。これが大ヒンシュクを買って、民主党政権崩壊と向った。私例規は今思えば、菅直人の行動は大正解ならずとも、正解であった気がする。東京電力の福島原発の故所長ですら、現地の事が分からないので、遠くからガタガタ指示を出すなと、何度も怒った。日露戦争の203高地の激戦の時、乃木希典以下指令部の命令は、ただひたすら高地を目指して這い上がり突撃せよであった。高地から見下をす露軍は、日本軍兵士を新型の機関銃で狙い撃ちした。日本軍は愚策の連続だった。報告を受けた大山巌将軍は、乃木たちではダメだと、児玉源太郎中将を急いで派遣した。当時児玉源太郎は陸軍の至宝と言われていた。150センチ位の身長しかない児玉源太郎だが、着想が大きかった。現地に行くと指令部が戦況がよく見えないような所に設営されていた。バカヤロー共こんな遠くにいて指揮がとれるのかと、指令部を前へ前へと設営した。高地から狙い撃ちになっているなら、その高地に砲撃を加え一気に203高地を陥落させた。もっともこれに味をしめて、日本国は富国強兵をさらに進め、軍国主義全盛へと向かわせ、第二次世界大戦の大敗北となる。話が外れたが、私例規はあの原発事故と、その後の対応への大批判を思い出す。新型コロナウィルスはすでに和歌山、神奈川、東京、千葉と拡散している。日本中に拡散するのを防ぐために、日本の責任者たちは、感染を恐れずに陣頭指揮を執らねばならない。勿論超党派である。しかし国会においては与野党相変わらずの姿である。優秀な医師の方に集まってもらい緊急対応を学閥、門閥なく力を合わせ、手を打たねばならない。テレビには次々と顔触れを変えた専門家たちが、ハッキリと物言わず、お茶を濁している。私例規は二人の優秀な医師をすすめる。一人は茅ヶ崎の町田二先生、もう一人はやはり茅ヶ崎の大野俊幸先生だ。お二人共に見立ては早く、処置、処方、傾向への対応策を持っている。誰に遠慮なく今すぐやるべき事を、指示してくれるだろう。菅直人総理は現地へ飛んだ。安倍晋三総理は、いつどこの現地に行くのだろうか。いつも大挙して駆けつける、野党の面々は、いつどこへ行くのだろうか。私例規は先例などにとらわれずに、さらなる拡散を防ぐ対応策を打ってほしいと願うのだ「着眼大局、着手小局」と言う。大発想、大着想、そしてキメ細かな手を打つのが、国民から選ばれた人たちの仕事なのだ。官僚の書いた原稿を棒読みしていては、国会議員という大役はつとまらない。何事も先例主義が官僚なので心配だ。臨機応変をしなければならない。隠し事はあってはならない。私例規は良い事のために破ってほしい。




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