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2010年7月2日金曜日

人間市場 人物不足市

本物のスポーツライターのいない悲しい国。
もし阿久悠存命ならW杯の結果を何と書いただろうかとつくづく思った。朝日、読売、毎日、日経、日刊スポーツ、報知、スポニチを一通り読んだが一紙も胸を打つ文章に出会えなかった。全てお粗末の一語、ワンパターンであった。戦略、戦術の解説も同様であった。


かつて「江夏の21球」という朝日新聞の天声人語があった。その文章に感動し、切り抜き今でも額に入れて持っている。
16強が凄いのか、16強でしかないのに何を大騒ぎしているのかで今後の日本サッカーは変わる。ただ本田圭祐という久々に言葉の発信力がある若者が出て来たのが収穫であった。
実に冷静に日本サッカーと自らを分析していた。応援してくれた方にも批判をしてくれた方にも感謝したい。もっとハングリーになっていきたい、世界へ出ないと通用しないと語っていた。

やたらとチームワークを強調していた。かつて常勝巨人軍を徹底的にやっつけた知将の三原脩監督はチームワークは作って出来るものではない、勝てば自然に生まれるのだと云った。野武士集団の西鉄は個人集団であった。

事実カメルーン戦に勝ってからチームワークが自然発生的に生まれたと選手は云う。サッカーに詳しくない私が見ていて一番素晴らしかったのは中澤というDFの選手だった。
ゴール前危険な時必ずといっていい程彼の頭、彼の足、彼の体があった。FWと違って地味だが一点を守れば一点を獲得したのと同じである。決して目立たず、主張せず、語らず、怒鳴らず、ひたすらチームを救った。

こんな男が脇を固めてくれたら本当に頼りになるだろう。
一紙くらいその中澤のドラマを書いて欲しかった。

山形の庄内空港から帰って来ると、チワー朝日新聞で〜す、今月で契約が切れますから延長お願いしますよと若い男が来た。朝日の記事はこの頃最悪だから来週来てくれと言ったら、え〜勘弁して下さいよ頼みますよと言って帰って行った。

暫くすると、ちわ〜読売で〜す、今月で契約が終わるので後半年延長たのんますよぉ〜と手に沢山の洗剤を持ったアンチャン、ビーチサンダルであった。お前、もの頼むのにその格好はないだろう、読売はナベツネが嫌いだからもう止めと言うと、ヤベェ〜マイッタナァ〜何とかタノンマスヨォ〜とすね続ける。来週まで考えるから今日は結論無しと言うとビール券持ってキヤスヨォと言う。
いらねえよ、しつこいのキレイナンダと強く言うと、マイッタナァ〜と又来ます、ヨロシク頼んますと言いながらビーチサンダルをペタペタしながら帰って行った。愚妻が逆恨みされると嫌だと言った。

新聞の役目も終わろうとしている、若者達は殆ど新聞をとらない。パソコンやiPadなどでより便利で、より詳しく、より早く情報に接する事が出来るからだ。


山形県には本間家という日本一の豪商がいた。殿様より力があると云われた位の一族であった。その一族が生んだゴルフクラブの名品本間ゴルフがなんと中国に買収されたというではないか。なんたる無様な出来事だ。
何が中国共産党だ。遂にゴルフメーカーまで買収しはじめたか。かつてジャパンイズNo.1なんて云って世界中を買収し続けたその結果、バブルがバーンと弾け今やG20で日本の財政再建は例外扱いにしてやるよ、だからしっかりしろやなんてコケにされてしまった。世界一の借金大国である。

ゾロゾロ九つの党ががん首を揃えてハチャメチャな状態だ。
五人しかいない政党に助成金なんて支払う必要ない。もっと規制すべきだ。少数意見尊重を勘違いしている。三党で十分だ。

日本の財界人の集まりかがあって危機的状況だなんてインタビューを受けている一流企業の代表者達だがその顔相の貧しい事。一人として渋沢栄一の様な風格、見識、教養、哲学等を感じさせるオーラを持った人物はいない。

何しろユニクロの柳井正社長なんか毎晩会社が倒産する夢を見る。居ても立ってもいられないと言う、情けない事この上なしだ。楽天の三木谷社長の処は社内の日常語は全て英語にするという。阿呆かだ。

倒産が恐くて会社をやってられるか。夢を見るならもっと人間の未来や地球の未来への夢を見ろと言いたい。所詮バッタ屋だな、中国の秘密工場で女工哀史の様に安い賃金でコキ使っている。年収数億円のサラリーマン社長屋ばっかりだ。

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