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2010年7月16日金曜日

人間市場 朝ダチ市


外国人は日本に来て必ず驚く事がある。
日本の飛行機は何で正確に離発着するのか、何で電車は正確に行ったり来たりするのか、何でバスは正確に、何でなんで日本人はそんなにイライラ、せかせか、一分一秒を争うのかと。

「ゆうパック」が一日二日遅配になるともう大騒ぎだ。
中高年のイラチ(関西でいうせっかち)が、もしもしいつになったら着くんだ、えー、ハッキリしろなんて電話をかけまくる。玄関に行っては戻り、行っては戻り窓を開けてはイライラする。そして又、もしもしどうなんてんだ、今日着くって言ったじゃねえか、オイどうなってんだよーなんて終いには涙声になってしまったりする。

今こういう待てない症候群の中・高年が増加しているという。
待てない時の心理は余裕がなく、切迫感にせき立てられている。余裕の価値が判らない拙速感や喪失感、抑圧感を知らずに感じやすい環境下にいる。将来への不安、お母ちゃんの恐い顔、子供達のしらけた視線、薄くなった髪の毛と財布。好きな事も出来ない、何もかも思い通りに行かない、イライラする怒りのやり場は宅配便へと向かう。

昔ならおそば屋さんやラーメン屋さんの出前だ、出た出たって言うけど来ないじゃないか、えっ、どうしたんだラーメンとギョーザと半チャーハンは、俺は腹減ってんだよ、なんて水をガブ飲みしながら部屋の中をウロウロしている。チクショウ二度とあの店に頼まねえぞなんて柱に頭を打ち付けたりして余計腹を減らす。

中・高年のイラチには更年期障害の可能性があるという記事を読んだ。
40代後半位から男性ホルモンが下降し、それにより性機能や体力の低下が始まり、ストレスによって抵抗力も落ちてくる。仕事や日常生活で待ったが出来なくなる。50代となると様々な体調不全が現れる、特に性欲の衰えは重大だ。で「朝ダチの有無」が問われる。

ペニスの血管は12ミリと体内の中で最も細く詰まるリスクが高い。ペニスの朝ダチが無くなってくると心臓や脳の血管障害へと進む可能性がある。朝ダチは健康全般のバロメーターにもなるのです。人を車に例えると、性ホルモンはエンジンオイルに相当するという。
朝ダチがなくなりイライラが激しくなったらかなり要注意です。
赤信号を待ちながら足踏みをする、エレベーターのボタンをガチャガチャ押す、電車の遅延があると直ぐ駅員を怒る、動く歩道の上でも歩いてしまう、居酒屋の呼び出しボタンを何度も押すなど、等々。

思い当たる事はありませんか、私は全部有りですね。だがしかし人に言わせると年々穏やかに、優しくなりましたねと言われている。昔の様にイライラしなくなった、待つ事が嫌でなくなった、そうか朝ダチが少なくなったせいかもしれない。最もこの歳で朝ダチしていたら恥ずかしい事か、ならば昼ダチ、夕立ちはどうであろうか。やっぱりイケナイ事かもしれない。 

あちらを立てればこちらが立たずとかく中高年は行きにくい。
年金を貰う歳になって立ちっぱなしなんて言ったら年金を取り消されるかもしれない。
そっと静かにさせねばならない。それにはすこぶる美人とか色香はんなりのいい女しかいない。
勿論熟女もいいかもしれない。

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