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2010年7月22日木曜日

人間市場 重病市

一度ある事は二度ある。二度ある事は何度もある。
三つ子の魂百まで、生まれついての性分は直る事はない。盗み、万引き、嘘つき、酒好き、女好きは先ず直らない。安全地帯という歩く危険地帯の様な男、玉置浩二をテレビで見ているとつくづく可哀相な重病人だと思う。


私は何かを書いたり考えたり企てたりする時は一日中テレビを付けっ放しにしている。
見るというより聞いている。この頃中・高年の鬱でなく「躁」病が多くなっているという。

五十歳位でハイな状態になってしまう。誇大妄想になったりする。とんでもない投資をしたり、バカ高い買い物をしたり、信じられない行動を起こす。

私は五十歳を過ぎて六度結婚と離婚を繰り返した人を知っている。
とにかく好みの女性を見たら必ずアプローチをするのだ。相手は若い女性だったり、未亡人だったり、離婚をした女性だったり、自分より随分と年上だったり様々である。傷つき弱った女性を見ると無性に優しくしてあげたくなるらしい。
で、一緒になると幸福そうな顔になる、そうなるともう嫌になってしまうのだ。

不幸でないと幸福じゃないというややこしい人なのだ。
他にも五十歳を過ぎて躁状態になり性悪女につぎ込んで家庭崩壊とか、フィリピンの孤島にいる人もいる。奥さんは茫然自失である、信じられない、考えられないを連発する。信じる者は救われるなんて協会に通い始めたと聞く。

歩くモーテルといわれた男がいた。見た目は菅原洋一であり体は麻原彰晃の様である。
この男が実にモテルから歩くモーテル、優しい声で相手に忍び寄る。
アマゾンの蛇の様に静かにそっと。すこぶる声がいい、声優であり性優でもある。一度病気で入院した、見舞いに行くと一人の素敵な女性が付きっきり(奥さんも時々来る)その他にも次々と女性が見舞いに来る。女優、タレント、ヘアメーク、バーのママ。スタイリスト、役者の卵など多種多彩である。実にモテルのである。

様々な才能を持っている男であるが、様々な薬を持っている。自分で病気だから、だって女性に声を掛けてあげないって失礼だからと言う。薬の副作用なのか体がどんどん膨らんできている。朝・昼・晩違う女性と交わる事が可能な才能と体力があるのだ。

大きな体に大きな花束を持ち、50ccのバイクで池袋に向かう。何処へ行くのと聞くと池袋に馴染みのソープランドの女性がいて、今日はその子の誕生日だから御祝いにと応えた。へぇーと感心したものだ。

女性は嫌だ嫌いだと思ってもとにかくマメマメしい男に結局弱いと言った。逆に別れる時はマメマメしさを通り越してトコトンしつこくするのだと言う。もういい加減にしてよ、会社に電話なんてして来ないでよ、嫌!もう別れてと言わせる為に、相手から別れてと言わせれば一切お金がかかんないからねとも言った。

今度女性との「お金のかからない別れ方」っていう本出さない?絶対売れますよと言った。

君は犯罪者だよと言ったら、何で?だって男と女はそんなもんですよと言った。
いつかブスッと刺されるぞと言ったら、大丈夫絶対そんなヘマはしませんから。

今六十歳、やはり素敵な二十代の女性と私の会社近所の長寿庵で名代鴨せいろをすすっていたと聞いた。カサノバの様な男である。

そう言えば私の先輩が怪我をして入院していると聞いた。何でも銀座のママの部屋にいたらモンモンを入れた恐いダンナが予定を変更して帰って来たらしい。自慢のアルマーニのスーツを手に部屋伝いに逃げて飛び降りて骨を折ったらしい。

命懸けなのである。この人は酒は一滴も飲まないが銀座の上玉を漁っている。
ただ当分は足腰もアソコも立たない。ザマーミロなのである。



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