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2012年6月25日月曜日

「早朝の感動と、うんざり」




六月二十五日早朝六時十五分十四秒、壮絶な戦いはPK戦になった。
イングランドVSイタリア、UEFA EURO 2012は今まで見たどのサッカーの試合より最高の試合だった。

午前三時四十分八秒、ウクライナからのLIVE中継を見始めた。
これぞ国と国との誇り、名誉と意地と意地をかけた試合だった。前半ロスタイムなしという全力の戦いだった。
後に回すパスはなし、時間稼ぎのパスはなし。ひたすら前へ前へ前へ前へ。そして後半、そして延長、そしてPK戦。

やっている選手に疲れの表情は一切なし。見ている私はもうヘトヘトグッタリ。
PK戦の始まる前に朝刊三紙に目を通す。PK戦がまた凄い。入れる、外す、入れる、止める。もうハードコアSEXと同じ、もう凄いのなんの、で結局イタリアが最後に決める。

六時二十五分三十三秒試合終了。会場は興奮の大音響だ。
イタリアは守りが主体であったが監督が替わりどんどん攻めるチームに変わった。
この試合で何より素晴らしかったのはレフリーだ。無駄な笛は一切吹かない。公正無限に試合を見事にさばく。
名人芸だ、両チーム互いにそのファイトと祖国愛とスポーツマンシップを讃える。

先日の八重樫東VS井岡一翔のタイトルマッチと同じだ。途中目を通した新聞に、民主党の内紛が書いてあった。
賛成だ反対だ、離党だ、棄権だ、除名だ除籍だ、やれ54名だ、50名だ、もうしっちゃかめっちゃかな記事が載っている。どの世界にこんな阿呆な政党、政治があるのか。

八十歳老害の極みである渡部恒三などという存在だけが迷惑な黄門様だか肛門様が相変わらずスットコドッコイな事をいっている。フェアにさばくレフリーはいない。

ある調査では次の選挙で民・自・公合わせても過半数には届かないという。
増税に命をかける政党党首は世界の歴史上誰一人もいない。私は二、三時間寝なければならない。
今までみた一番いい試合に酔い、今まで読んだ一番腹ただしい新聞を破ってゴミ箱に捨てた。感動の後うんざりして。
民主分裂、崩壊の夢を見る事にする。男同士の喧嘩に危険はあっても、棄権は決して許されない。



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