生き物は出会った瞬間から別れに向かう。
それは辛く悲しい。生命には終わりがあるからだ。
人間界は六道の中の一つ苦界である。
地獄、畜生、修羅、天道、飢餓、人間は六道を転廻すると仏教は教える。
会う時はいつも他人、別れる時もいつも他人ねと日陰の女性はつぶやき悲しい酒を飲む。
話は突然変わる。
キタキツネの子別れのシーンには親と子の絆を見る。
我が子よ逞しく育って行けよ、愛するが故に別れるのだよ、野性に生きよと。
長崎の動物園で育った二歳のカバ(百吉モモキチ)が陸路、海路を経て北海道の旭川にある旭山動物園に運ばれる映像を見た。二歳といっても体重700キロもある。
我が子の様に育てた飼育員の目には涙が溢れる。
親カバは(親バカではない)我が子が連れて行かれるのを切なく追う。
二人仲良く(二頭か)暮らしていたのに、子カバは旭山動物園の新装なったプールに入れられる。ビックリして底に沈む、そしてまたビックリして底から水面にガバァーっと浮かぶ。
人間の親子たちはそれを見て、ワァ〜、スゴイ、楽しいと喜ぶ。
新聞の記事で知ってはいたが連行される映像を見て胸が痛んだ。
水族館の魚はお前たちよかったな、包丁で切り刻まれて、刺し身や寿司や焼いたり煮たりされなくてと思うのだが、動物園は年を取ると共に苦手になった。
檻の中をウロウロする姿がどこか自分に見えるからだ。
みんな野性の地から連行されて来たのだ。
何もしない「ナマケモノ」を見ているとかなり尊敬する。
あんな風に哲学的になりたいと思う(無の境地だ)。
私のような小物はアクセク、ウロウロが似合っているのだろう。
魚でいえば回遊魚、止まった瞬間にこの世との別れとなる。
転廻するなら動物の場合は「ナマケモノ」、魚類なら進化しない「クラゲ」になりたいものだ。毒クラゲがいいな、時々人間たちを刺してやる事ができるから。
みんなの党が分裂して、14人がみんなと別れるというややこしい事になった。
アジェンダ渡辺喜美からアジェンダが消えてしまった。
余程アタフタしたのかヘアースタイルが起きたままのボッサボサだった。
去る者は追わず、去る者を愛せだ。但し裏切り者は許すべからず。
仲間を売った者も許すべからずだ。
政治の世界は一寸先は闇、枕元には絶えずムースとかスプレー、ヘアクリームと櫛は用意すべしだ。頭と靴の手入れが悪い人間は銀座のホステスさんに見下される。
就活が始まったようだ。子別れをする時が来たのだ、突き放せよだ。
学生さんの面接も銀座と同じ、頭と靴はキチンと手入れして行くべしだ。
特に靴の先はその人間の将来を表すというからだ。
男の世界では、キレのいい男という表現がある。別れ方がいいという事だ。
当然金のキレがいいという事、キレが悪いと後々とんでもない事となる。
金の切れ目が縁の切れ目なのだから。
アジェンダ渡辺喜美よ、議席を返せなどというケチを言っては負けだ。
最も出て行く14人も政党助成金が目当てなのだが。キレの悪い男たちだ。(敬称略)
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