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2013年12月13日金曜日

「ヨロシク!」


矢沢永吉オフィシャルサイトより


キューバ革命は葉巻をくわえサルサのリズムに乗って成し遂げたというから、きっと革命戦士は陽気だったのだろう。

数百万の熱狂する国民は、「カストロ」や「チェ・ゲバラ」に向かって両手を突き上げ絶叫した。連日連夜祝杯を上げ喜びを爆発させた。
チェ・ゲバラは世界中の若者の心を捉え革命の代名詞となり、伝説の英雄となった。

「チェ」とは、ハーイとかヨオッとかの呼びかけ言葉だ。
ハーイゲバラ、ヨオッゲバラと親しみを込めたのだろう。
世に革命は数知れず起きて来たが。キューバ革命はゼッタイアリエネー、ウッソーシンジランネエと戦争研究家たちがオッタマゲタ。


それに似た光景、いやそれ以上と思われる程の熱狂と絶叫と興奮のシーンに出会った。チェ・ゲバラが矢沢永吉だ。チェの呼びかけをヨロシクに置き換えるのだ。
観客の両手には、色とりどり、デザインいろいろのバスタオルだ。

十二月十二日日本武道館、午後七時、超、超、超満員の永ちゃんコールの中、スーパースターは登場した。全員総立ち、ドヒャー度1000%、ナンダコレ度1000%、シンジラレナイ度1000%だ。私は初体験のヤザワ度1000%だ。
みなさんようこそ、ヨロシク!これだけで日本武道館内はキューバ革命状態。
ステージと観客は異次元の一体感となる。ロックンロールはなんて凄いのだと改めて思い、その凄まじい威力に我を忘れ過ぎた。

ヤザワのバラードはなんてセクシーでメロウなんだ。
♪愛はナイフ傷あとだけを残していく、なんていうフレーズに体が痺れ切ってしまうではないか。葉巻きの代わりがコップ一杯の水だ。
一曲熱唱する度にゴクッと飲む(ステージの奧の方に置いてある)。

突然ババーン、ジャジャーン、ハイ、ハイ、ハイの掛け声と共に全員が爆発した。
バスタオルを空中に投げ上げるではないか。
二万人、いや三万人が一斉に同じ事をするのが決まりの様だ。
ヤザワ命の友人がプラチナチケットを入手してくれた。
友人は矢沢永吉のルールを完全に知り尽くしているので、ヨロシク!なのだ。

午後八時四十五分からアンコール、アンコール、またアンコール。
九時十五分楽しんでくれましたか、全員ハーイ、旨いビール飲んで帰って下さいよ、サンキューで全員ハーイ、永ちゃん、永ちゃん、永ちゃんなのでした。

素肌に白いスーツの上下、白いパナマ帽に白い靴。
何もかもヨロシク!なのであった。ストレスが1000%解消出来る事間違いなし。
ヨロシク!入り口で係員の手に息を吹きかける、お酒の臭いがしたら入場は出来ません、ヨロシク!

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