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2019年6月14日金曜日

「夢の中で」

夢を見た。その内容をクッキリとおぼえている。私の睡眠はは、眠るというより無理矢理眠らせるものだ。睡眠導入剤「レンドルミン」2錠か1.5錠。睡眠剤サイレース1錠、リフレックス(安定剤薬)と多少の酒を水がわりにしていざ「スイミン」となる。まったく夢を見ない日が多いが、時としてその本人が枕元に座って、私に話しかけるようなリアルな夢を見る。それが悪夢だろうと。私は夢は好きである。昨日3時頃型通りの方式で眠りにつくようにした。電気スタンドの灯りを消して、いつものグラスに入れておいた酒をグッグッと飲んだ。6時10分12秒。目覚まし時計はその数字を指していた。目が覚めたのだ。チクショウ、もうあと2時間は眠りたかったなと思ったが、ひとまず起きた。さて夢の内容だが、かつて私のところに20年ぐらい在職した、中央大学文学部出身のコピーライターであった。私の大好きな飲み相手であった。無類の読書家であると同時に、無類のお酒好き。そして女性好きであった。入社時は近藤正臣みたいであり、きっと今はリリー・フランキーみたいではと思う。吉田鋼太郎似でもある。その男が私に延々と説教をした。ああしろ、こうしろ、あれは、これは、そして今後は、と次々に言う。これがいちいち的を得ている。私が悩み苦しみを抱えていること。この世、この国の政治が抱えている悩み苦しみのこと。ワープロが生まれ、パソコンが進化し、スマホ、そしてゲーム中毒(依存症)。人はパソコンとニラメッコ、一日中椅子に座っている。歩きながら走りながら、トイレに座りながら、笑い、怒り、歌を聴く人。人と人とは目を合わさない。列車中では皆スマホをいじり高速で指を動かす人々。元全共闘であった夢の男は、冷静にその状況を分析して、その先の結果を話した。オイ! 〇〇とその男の名を呼んで起きた。ああしろ、こうしろ、こうなりますよという内容が、今私が考えている通りであった。オイ! 〇〇、今夜も出ろよ、待っているから、おマエの好きな酒と女も用意しておくぞと言った。明るく元気でかわいい会社の女性と結婚した。一人娘はもう20歳を超えているだろう。青白い顔をした文学青年であったが、私と同じアナーキーなところがあった。もう20数年会っていない。だが夢で会えることを知った。辻邦生の本を読むべしと言われ、とんでもなく厚い本を何年もかけて読んだ。織田作之助の大ファンであった。オイ! 〇〇待っているぞ、俺は今、シェイクスピアじゃないが、「それを成すべきか成さざるべきか、それは疑問」だ。その中にいるんだ。オマエが何故プチブルに転向したのか、それを話したい。出ろよ必ず(本人は生きていることは分かっている)。眠らないで待っている。否、夢は眠らないと見れない。


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