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2014年1月31日金曜日

「ジョーカーを持っている」




東京都知事選で舛添要一を担ぎ支援をしている自民党議員で心から指示している人は余程キワモノ好きだろう。それを証拠に自民党を出た時一人も付いて行かなかった。

仕方ねえから担いでやってんだ、調子に乗んじゃねえぞ、担いだ以上、立場上勝つために動いてんだ。この恩忘れたらビシッとケジメつけるからな。
言葉は悪いが私がその役ならそういうだろう。

舛添要一のトイメンの相手は狂気の人、集客力抜群、私が見たところ舛添要一の数倍以上集めている。それ故そのシーンを徹底的にTV報道に流さないようにプレッシャーをかけている。株価の上昇でしか支持されていない安倍晋三総理にとって絶対に負けられない。
何しろ恩人であり、師匠でもある人間を相手にしているのだから。
根性出して舛添要一の応援演説の為に選挙カーの上に立ったら、恩人への裏切り者として歴史にその名を残すだろう。

明智光秀は信長の首を獲ったが、小泉純一郎という織田信長は負けても生き残る。
私は信長殺しの本当の裏切り者は間違いなく豊臣秀吉だと思っているのだが(?)
我が子、小泉進次郎にその恨みと怨念は引き継がれて行く。

手柄は自分のもの、失敗は人のせいにする僕ちゃん政治家は、勝利する事によって失うものの方が甚大といえるだろう。小泉純一郎は敗けて勝つ策を選んだといえる。
小泉進次郎に天下を取らせるために。

息子が居なければ、負ければただの老人になるが、ジョーカーである息子を持っていればいつでも勝負が出来るからだ。
日本人は判官びいきだから小泉進次郎を源義経にして次の戦いを応援するだろう。
猪瀬直樹を追い出す報道に比べると余りに少ない報道の量である。
殆ど無きに等しい。それだけ小泉純一郎の恨みと怨念は積み重なっていく。

小泉純一郎は狂ったとか、ボケたとか、終わったとか、完璧なまで叩き潰すというが役者は相手の方が何枚も上手だ。

一月二十五日(土)日経のエース記者、田勢康弘が司会をするテレビ東京の政治番組(朝十一時半〜十二時)になんと同志社大学経済学の教授「浜矩子」を出演させた。
アベノミクスをアホノミクス。
安倍晋三の政治を、アダム・スミスの「国富論」をもじって「僕富論」といった教授だ。

僕の好きな人、僕のしたい事、僕の事なんとか気に入って下さいオバマ大統領。
全ては僕の為にしか思考しない僕ちゃん政治家でしかないと切り捨てた。
何故いつの世も政権政党のヨイショをする、日経新聞社系列のテレビ東京が教授を出したか、きっと勝っても敗けてもこの政権は長くない、小泉純一郎の深謀遠慮を読み切ったからではないだろうか。

反安倍晋三の方々教授の見立てでは今年の終わりには株価は10000円を切るだろう、そして安倍政権は終わって行くだろうであった。
いい人なんだよな〜、アベちゃんはという人も実に多い事も知っている。
それはそれとして政治家は常在戦場だ。 

NHK、フジTVTBS、日テレはプレッシャーに屈しているか、先が読めていない。
各新聞社も同様に近い。勝負は最後に勝った者が勝ちなのだ。
舛添要一という男は、例え勝っても何もかもやってもらった自民党のパシリまたはパペットでしかない。

負ければ先妻の子どもの養育費支払い要求と戦う為に裁判所に通う、一人の酷い父親、ケチな男でしかない。

政治に興味ない人も、人間の浮沈劇を見て下さい。
まるでシェークスピア劇か、シーザー暗殺劇と同じですから。
シーザーは元老院によって殺された。いつの世も老人を敵に回してはいけません。

そういえば細川家の700年の血は裏切り、寝返り、すり寄り、ブン投げの血だった。
週末からいよいよ後半戦、潮目が変わって来た気がする。(敬称略)

2014年1月30日木曜日

「日本人よ」




夜空に向かって鎖に繋がれた、犬が鳴いている(柴犬だと思う)。
飼主がエサ入れに入れた数日分のエサは寒さで凍りつく。
飼主は数日に一度一時間余をかけて車で愛犬にエサや水をやりに来る。

原発事故で避難して以来ずっと続けている。
仮設住宅ではペットを飼えないからだ。
車から飼主が降り、近づいて来ると愛犬はちぎれんばかりに尾を降り、クルクル回り飛びつき最大級の喜びを表現する。
丈夫な鉄の鎖は野犬にならないための飼主の愛情であり、自由を奪う悲しい行為でもある。

「お前胴回りが随分細くなったね」とタオルでほうかぶりした老女は涙を流しながら体をさすってあげる。沢山入れてあげたエサが夜中、ネズミに食べられてしまっているのだ。
その数一夜で延べ二百数十匹。手作りのご飯を持って来ると、愛犬は気も狂わんばかりに一気に食べ尽くす。そして数日間に一度の楽しいお散歩だ。

「家族一緒に、愛犬と一緒にここで明るく楽しい生活をしたい」と老女は涙を流す。
この老女にもしもの事が起きたら愛犬はどうなるのだろうか。
農家の納屋に繋がれた愛犬は骨と皮になり、命果てるまでそこに居なければならないのだろう。

老女が帰途につく時、愛犬は決まって大きな農機具の向こうに回り顔を隠す。
また来てくれる日までの別れが辛く悲しいのだろう。

愛犬の名前は「太陽」であった。
三年間鎖に繋がれている土地の名は「飯舘村」である。
深深たる冬の夜、黒い雲がゆっくり流れ動く、その合間に青黒い夜空が見え隠れし、月が顔を出し静かに輝く。まるで狼の遠吠えの様に「太陽」は「月」に向かって泣き続ける。

天地の怒りは地震帯の上で生きる日本人に何を教え、何を暗示したのか。
ペットを愛する人も、そうでない人も、原発を必要とする人も、しない人も、「太陽」と「老女」の鳴き声を聞き、明日のためにどうすべきかを学ばねばならない。

どうしようもない男がNHKの会長になったが、必死に被災地の今を伝えようとしているNHKのスタッフたちがいる。
数えきれない犬や猫。鳥や虫も、鯉も金魚も、亀たちも愛してくれた人と一緒に暮らす事が叶わない。

二十九日(水)夜九時三十分、NHK「ニュースウオッチ9」を見て思いを広げた。
日本人同士が争っている場合ではない。地球に住む事を許されている(?)
日本人の問題なのだから。

2014年1月29日水曜日

「無事の帰国を」




厳重な警備というより内乱の鎮圧中、あるいは戒厳令下というような中でオリンピックはスポーツの祭典と言えるのだろうか。

ロシア「ソチオリンピック」はテロの恐怖の中で行われる。
白い雪景色が赤い血で染まるかも知れない。

アマチュアスポーツの祭典がいつからか商業主義オリンピックになってしまった。
また政治色も色濃いものになってしまった。
ロシアでは聖火リレーは車で運び、ちょっと降りてちょっと走り、また車で移動するというリレー方式で、オリンピックの火を前進させている。
装甲車や機関銃を持った人間がガードを固める。

金メダル、銀メダル、銅メダルを期待された選手たちはドーピングすれすれの薬を使用せずには期待に応えられない。女子のアスリートたちは女性である事を示す体の証を薬によって調整しなければならない。心身共にボロボロになるアスリートも多いという。

観客である私たちはいい気なものでミカンや煎餅をボリボリ齧りながら何やってんだよとか、しっかりしろよとか、根性出せもっと気合を入れろなんて言いたい放題だ。
日本選手団のファッションを見て、なんてセンスが無いんだと思った。

まずはファッションで金メダルを目指せだ。
東京オリンピック2020年の時はいいデザイナーに頼んだ方がいい。
ともあれアスリートの活躍と無事の帰国を念じている。

おみやげで頂いた「栗かの子」があまりにも旨いので二缶も食べてしまった。
この味は和菓子の金メダルだ。

深夜二時過ぎから四時過ぎまで友人から借りた2000年代の中国のドキュメント映画(全部で九時間余)を観ていたら気持ち悪くなってせっかくの「栗かの子」を戻しそうになった。中国14億以上の国民の内、13億以上はきっと今もローソクの火を頼りにまるで糊のようなおかゆの鍋を、何人もでむしゃぼり食べているのだろう。

一方、冬のオリンピックでも中国勢が台頭して来ている。
全く「金」の無い民と、「金」メダルを目指すアスリート、中国は超格差社会となっている。彼の国とはモメない方が得策だと私は思う。ラーメンを支那そばという位に止めて置いた方がいい。

2014年1月28日火曜日

「沼科」




NHK新会長の人とマルハニチロ毒物混入の容疑者の見た目がなんとなく似て見えたのは私だけだろうか(?)不潔ぽく汚らしい。

NHKの方は会長にしてもらったのが余程嬉しかったのだろう、次から次に国民からの料金収入で経営している組織の代表とは思えない暴言、失言、自論を水を飲み飲み一杯機嫌で語り続け、最後に撤回撤回を繰り返した。


 安倍晋三総理ありがとうございます。
自民党さんこれからはきっと官邸の広報として妄従して行きます。
そんな心根がありありであった。

一方マルハニチロの容疑者は金髪のかつら、改造バイク、ワンピースのマンガに出てくるコスプレ。言葉ではなく毒物混入という会社への「イヤガラセ」を国民を巻き込んで行った。

二人に似ているのは「沼科」にいる生き物的という事だ。
ヌルヌルしている。「カエル」みたい。
または「ナマズ」か「ライギョ」みたいなドロドロした息遣いを感じる(人の見た目を言える身ではないが)。

二人の生き物を見てこの国に沈殿する心の闇の深さと、権力の怖さの乱用を感じる。オウムの様な事件が起きるやも知れない危険を感じた。
また情報を支配し操作するという戦前の姿を見る、そんな感じがする。


都知事選の争点の一つである原発のテーマがNHKを筆頭に他のマスコミから消えてしまって来た。誰が勝つにしても、誰が負けるにしても、選挙後に新しいエネルギー政策を党是とした政党を作る動きが顕在化するだろう。
原子力村VS新エネルギー村の対立構造で。
ちなみに原子力村に多く見られる生き物は当然「沼科」である事はいうまでもない。

働く女性の3分の1が年収115万円以下の非正規社員だという数字が出ている。
「女性を大切にしないと、とんでもない事になりますよ」と「笑うせえるすまん」の喪黒福造さんは言う筈です。女性は基本的に「沼科」の生き物が大嫌いなんです。

「飾り窓」の女性なんてNHKの会長が口に出してはイケマセン。
職業を差別してはイケマセン。

2014年1月27日月曜日

「寒川さんにて」



イメージです

B級スターの面々、麺々が待っていたぞよと声をかけて来た。
広島風焼きそば、ヤキトリ、綿菓子、タコ焼き、寒川ラーメン、寒川そば、焼き肉のせ焼きそば、イカ焼き、フランクフルトソーセージ、手羽先揚げ、富士宮やきそば、イチゴ飴、七味唐辛子、ベーコン巻き焼き、輪投げ、お面、今川焼き、たい焼き、射的、金魚すくい、あま酒、秋田きりたんぽ鍋(今年初めて登場)等々の屋台が勢揃いして並んでいた。

一月二十六日(日)相撲国寒川神社である。
温かい日であったので多くの人々が参拝に来ていた。私といえば参拝より縁日のような気分を楽しんだ。
とりあえず昨年お世話になった御守や御札を渡し、箱に入れてもらった。お賽銭箱にお金を少し投げいれてムニャムニャとお願いする。

小さな破魔矢と御守を買い、いざ屋台へ。
カップ酒一合、ヤキトリ三本(レバー、皮、ボンジリ)、イカ焼きを楽しみメインの寒川ラーメンを食す。これが実にさっぱりとした醤油味で、家族一同大ファンだ。
おじさんは一年経っても変わらず元気であった。
自分で作ったラーメンを自分ですすってウマイといって笑った。

一杯500円、発泡の白い入れ物に透明感のある黄金色のスープ、中細の麺、ネギ、ナルト、メンマ、絶品の味のチャーシュウ一枚(私には二枚入れてくれた)寒川ラーメンは土日だけ出ている。チャーシュウを一枚余分に入れて欲しい人は私に声を掛けて下さい。
ご一緒してあげます。

何故一枚入れてくれるかというとある年、おじさんいい顔してるね、と言って写真を撮ってあげたからだろう。今年は大事な仕事を成し遂げなければならないので、寒川さんヨロシク!なのだ(寒川さんに来るのは縁起担ぎみたいな事)。

一年も欠かさず三十六年通っている。
子どもや孫の七五三は寒川さんで、写真も地下の写真スタジオで撮ってもらって来た。今の世の中何が起きるか分からない、何もかもお願いしたら少しばかりのお賽銭じゃ叱られてしまう。本殿には白い羽織みたいなものを身につけた人、人、人の願い事が叶えられるよう、神主さんが神様にそれを伝えていた。

私は無神論者であるから、人が何を信心していても全く問題なくお付き合い出来る。
キリスト関係の本も読むし、仏教や新興宗教関係の本もよく読む(学がないのでよくわからないのだが)。

人間は悩みの生き物、迷いの生き物、邪悪な生き物、そして必ずこの世と別れをする命に限りある生き物だから。その人、その人がそれを信じていれば心が安まるなら、それでいいのだと思う。

信じる者は救われる(?)但し私の人生経験では、お金を信じ過ぎた人、名誉や権力や地位を信じ過ぎた人は殆ど幸せな人生の終わりを迎えていない。


午後三時過ぎ、突然ピカッとして雷の音がした。空はあっという間に黒くなった。
ヨシッ今年はきっといい年だぞと思った。帰り途、雨が強く降った。
雨降って地固まるという。年の始めとか人生の門出の雨は何より吉兆の証なのだ。

今、人生の絶頂の晴れ間にいると思っている人は要注意を。
土砂降りの雨だと思っている人は、ネバーギブアップきっといい日がやってきます。

2014年1月24日金曜日

「遺伝子」




心から愛していたけど、あなたとは結婚しません。
何故、だって遺伝子検査の結果、将来◯癌か△癌になるから。

君は残念ながら入社させられない、成績は抜群、人柄もとても良かったのだが。
何故ですか、遺伝子検査の結果将来◯病か×病になるから申し訳ない。

私共の会社の生命保険には入れません。
何故、遺伝子検査の結果◯死、□死になるからなんです。

こんな世の中になるのです。
遺伝子検査ビジネスというのが広がって来ているのです。
医療機関や薬局、コンビニやスポーツジムで「唾液」や「血液」を遺伝子検査専門会社に送ると、それを検査分析するのです。

ブラッド・ピットの奥さん、アンジェリーナ・ジョリーが遺伝子検査で将来「乳癌」になる可能性が高いといわれ、「おっぱい」を取ってしまった。

遺伝子は究極のプライバシーだ。
こんな動きが無法状態で広がって行くと、とんでもない社会となってしまう。
米国では当たり前になって来ているようだが、こんな怖ろしい事はないだろう。
神の領域を犯す事なのだから(神がいればだが)。

現在日本国では2分に一組が離婚しているという数字がある。
結婚しなければ離婚はないのだが、少子化は益々進んでしまう事となる。
人と人を結ぶキューピットは、これから遺伝子検査の結果を持って仲を取り持つ事となる。

◯夫君は99歳まで生きますよ、◯子さんは100歳まで生きますよ、正に共白髪ですね、オッホッホ、よござんすね遺伝子検査はなんて事になる。
で、結婚したら成田離婚、性格の不一致です、という理由やまさかのヒトでしたとか、信じられないヒトでしたとか。

遺伝子検査は性格や性癖やお育ちまで判るのでしょうか(?)
私などは365日なんでコイツと結婚したのかと思っているし、相手の愚妻もなんでこんな奴と結婚したんだろうとバッチリ顔に書いてある。で、極力会話をしない。
「よい結婚はあるが、楽しい結婚は少ない」(ラ・ロシュフコー)それでも若者よ、恋をし、愛を知り、結婚せよと言いたい。

間違っても遺伝子検査なんかしないように。
みんな昔は「同じ原人」だったんだから。

2014年1月23日木曜日

「悪夢」




アメリカの求人情報サイト「キャリアキャスト・ドットコム」が主要200の職業のストレス度の総合的判断を発表している。
アメリカ人と日本人とでは比較にはならないが、興味あるデータなので紹介する。

最もストレスの多い職業
①志願兵(下士官)
②将官
③消防士
④パイロット
⑤イベントコーディネーター
⑥企業広報の幹部
⑦企業上級職
⑧新聞記者
⑨公務員
⑩タクシー運転手

最もストレスの少ない職業
①言語聴覚士
②ヘアスタイリスト
③宝石職人
④大学教授(終身契約)
⑤仕立屋(テーラー)
⑥栄養士
⑦医療事務管理士
⑧図書館司書
⑨マルチメディアアーティスト
⑩機械工

最もダメな仕事
①新聞記者
②きこり(林業従事者)
③志願兵(下士官)
④俳優
⑤油田採掘者
⑥酪農家
⑦検視員(水道など)
⑧郵便配達員
⑨大工
⑩客室乗務員

最もいい仕事
①保険数理士
②医療研究者
③ソフトウェアエンジニア
④言語聴覚士
⑤ファイナンシャルプランナー
⑥歯科医
⑦作業療法士
⑧視能訓練士
⑨理学療法士
PCシステムエンジニア

この調査はストレス度に報酬などの要素を加味して判断したものらしい。
ハードな夜勤もなく家族に喜ばれる職業や他人に頭を下げなくてもいい職業はストレス度が少ない様だ。

2013年度のワーストは「新聞記者」、同社によるとその理由を「活版印刷の時代は終わり、10年後は職業としてないだろう」とコメントしている。

さて思い当たるところはあるでしょうか。
かつて新聞記者に憧れていた、事件記者になりたい、ブン屋なんて呼ばれてみたいと思った頃もあったのだが全く勉強しないのでその可能性はゼロであった。

10年後日本の新聞記者はどうなっているでしょうか。
そう言えば佐藤栄作という総理大臣は長期政権を終え記者会見をした時、「おい、テレビはどうした」と言い、日頃から新聞で散々叩かれて恨みや不満がつのっていたのか「偏向した新聞は大嫌いだ」と言い放つ。
新聞社の記者たちがそれじゃ私たちは出て行きましょうかと言ったら、佐藤栄作は、「帰って下さい、記者の諸君」と言った。
それじゃ出て行こうぜと新聞記者たちは全員記者会見場から出て行った。

今と違って根性があったのだ。
会見場にはパイプ椅子だけが残った。かなり歴史的会見であった。
それを見ていて、オオ新聞記者いいではないかと思ったものだ。

来年の事を言うと鬼は笑うという。 
10年後の事を言ったら鬼は死ぬかもしれない。
昨年ワシントン・ポスト紙を中国の会社が買収か(?)なんて記事を読んだ時、この世は終わるなと思った。

安倍晋三総理はNHKを支配出来る事にした。
秘密保護法の第三者機関も、経団連も、日本版NSCも、次のターゲットはきっと朝日新聞だろうか(赤旗は手強いから諦めるだろう)。

今からでも新聞記者になれないだろうか。一生懸命勉強しますから。
10年後日本に新聞記者がいる事を願わずにいられない。
それとも中国にソックリ買収されるかも(?)一月の悪夢だ。

2014年1月22日水曜日

「ケツまくる」


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井戸を見つけた人、井戸を掘った人、井戸の水を飲む人だったら、井戸を見つける人間でありたい。
駕籠に乗る人、駕籠を担ぐ人、そのまた草履を作る人なら、草履を作る人でありたい。和食が文化遺産となったが、和食なら「だし」でありたい。
煮干し、トビウオ(アゴ)かつお節、昆布、干し椎茸などがなければ和食は成り立たない。「うまみ」を演出するのは「だし」次第だから。

戦国時代はカツオ節を「勝男武士」といって縁起物であった。
関東はカツオ節、関西は昆布がだし文化の主といえる。
少年の頃家に帰っても誰も居ない。煮干しを金網にのせ七輪で焼いてしょうゆにジュッとひたし冷飯の上にのせて食べていたが実に格別の味であった。
しょうゆの少し焦げたいい香りがぷ~んとしてこれ以上ないメシとなった。

母親が働きに出ていったし兄姉は六時、七時まで帰って来ない。
家に灯りをつけるのも末っ子の私の役目だった。
カツオ節をカンナで削るのも得意であった。
少し厚め、少し薄め、少し粉々に、刃の出具合をトンカチで調整して削った。

煮干しとカツオ節ほど少年の頃の思い出はない。それさえあれば何杯でも食べれた。
味噌汁も得意だった。今日は煮干しでだしをとか、今日はカツオ節でとだしを作った。
庭に生えていた野草みたいのを入れると味噌となじんで苦みの効いた旨い味噌汁が出来た。

刺身、焼き物、煮物、揚げ物、酢の物、鍋物、お椀物を人に例えるなら役者たち(タレント)で、それぞれの個性であるならそれを引き立てる「だし」でありたい。
但し「ウルサイだし味」で主役たちを唸らせたい。だしはソウルフードだと言う人もいる。音楽でいえばリズム&ブルースだろうか。

今夜は油揚げと細切りの大根を白味噌で作ってあったのを肉じゃがと共に食した。
ニュースを見ていて思う、沖縄をこれ以上イジメるととんでもない事が起きる。
金で票を買うようなやり方はもう通じない。
もし政府が強行するなら三里塚闘争のようになるだろう。美しい海を血の海にしてはならない。「だし」を演じる政治家を日本国は待っている。

「乱ありて人物出ずる」と古人は言った。
ケツは何んのためにあるのか、ウォシュレットに座るためじゃない。ケツはまくるためにある。

「忘れないもの」




昨今、映画やドラマを観て落涙する様な事が無くなっていた。
遥か昔、松本清張の「砂の器」を新宿ミラノ座で観た時は辺り構わず号泣した。
「皇帝ペンギン」の子育てのドキュメントを観た時は嗚咽が止まらなかった。

父を早くに亡くした私は「父と子」とか「子育て」というテーマの作品には涙腺が敏感に反応する。一月二日日本テレビ開局五十周年記念番組に思わず涙を流してしまった。
脚本・監督は「家政婦のミタ」を手がけた人気の脚本家、遊川和彦の初監督作品であった。

どんなテーマでもいい作品を作ると。
ダーツに様々なテーマが書いてあり、遊川和彦がそれに向かってダーツを投げ、刺さった三つのテーマを一つの作品にするという企画だ。

刺さったのは「マッサージ師」「ラブストーリー」「泥沼に咲く花」であった。
時間は約二時間であった。主人公は訪問マッサージ師(小池栄子)と病気の後遺症で半身麻痺のエリート証券マン(小澤征悦)であった。
エリート証券マンは親から期待されなかったコンプレックスを跳ね返すために勉強をして一流大学に入り証券マンとして成功し、多大な富を手にした。
超一流ホテルのスイートルームにある様なベッドに一日中横になっている。
口は動かない、体も手足も固まっている。

妻は働くことしか頭にない夫と別れていた。
妻のところにいる一人息子は中学生だが父を嫌って近づかない。
仕事仲間は気休めの花だけを置いて帰って行く。

その男がもう終わってしまったと決めているのだろう、黒いベッド、黒いベッドカバーは男の気持ちを表している。何台もあるテレビには株式の動きを表す数字やグラフが動いている。

男の心安らぐ時は一回30分だけマッサージに来てくれる、白い服の女性マッサージ師だ。とにかく明るく大きな笑顔で30分間男の固まった体を丁寧に愛情を込めてマッサージする。大学ノートにはビッシリとリハビリの仕方が書いてある。

「お前はなんでいつも笑っているんだ」と男はタドタドしく嫌味をいい、またこんなオレの事をバカにしているんだろうなどと言う。
黒い心の男、黒いベッド(泥沼のイメージ)と白いマッサージ師。

ある日からマッサージ師が来なくなってしまった。
男は動かない手で懸命に携帯をかける。
マッサージ師はバイク事故で足を骨折して辞めてしまっていたのだ。

親の愛情を知らずにひたすら上昇志向で生きて来た男には人の優しさ、心のこもった人の皮膚感を知らなかった。男は必死でマッサージ師を探すのだ。
「オレを放って置くのか、オレに触れていてくれ。オレはちゃんとリハビリをするからと」
やっと見つけたマッサージ師は白い天使の様に笑う、アパートの中で片足を引きずりながら。

小池栄子は本当にいい役者だと思った。
小澤征悦はよくぞここまでと思うほどのリアリズムだった。
いい作品はやっぱりいい脚本だなと思った。

私も、私の恩人、知人、友人も訪問マッサージさんのお世話になっている。
その人たちの懸命な姿が目に浮かび涙が何本も流れ落ちた。
題名は「30分だけの愛」であった。

子は親に頭を撫でてもらった感触を忘れない。
後輩は先輩にがんばれよ、くじけんなよと言って肩に触れてくれた感触を忘れない。
悩み苦しんでいる時、そっと抱きしめられた感触を恋愛という。

2014年1月17日金曜日

「仁義なき戦い」




男の世界(渡世人、筋者、極道、ヤクザ者)では、一度親を裏切った者、仲間を捨てた者、足で砂をかけて出て行った者は二度と男の世界に戻る事は出来ない。
破門、絶縁とされるからだ。

自民党を口汚くなじり、親分、兄弟分を捨てて出て行った舛添要一氏が自民党に日参して反省、謝罪をしつづけている。
皆様におすがりしたいと膝を屈して詫びを入れているその姿は、マンガでしかない。

自民党にしてみれば一度破門、絶縁した男。
本来なら片腕一本か指の二、三本も持って来いの気分だろうが、使い勝手がよくなったのでちゃんという事を聞くんだぞ、二度とその気になって弓を引くんじゃねえぞなのだろう。また二十年前佐川急便から1億を頂いて(借りて?)マンション買ったとか、家を修繕したとか、ムニャムニャ言ってあっさりフケちゃった(逃げちゃった)。

青山の骨董通りを歩いている様なお殿様が細川家七百年の血が騒いだのか、取り巻きにヨイショされてソノ気になったかご出馬となった。
そこへ持って来て未だ一月なのに凶気の桜を満開にしたライオンマンガ雄叫びをあげ、殿を全面的に応援するという図式となった。

絶倫、結婚好き、離婚好き、愛人好き、DV好き、ナイフ大好き、権力大好き「マスゾエ」という政治学者が勝つか、風の流れ雲の動きを見るのが好きという風流人が勝つのか、神奈川県民の私には投票権はないので直接関係はないが、あまりの人材不足にこの国の将来を心配せずにはいられない。

オリンピック利権、新しいエネルギーの利権、カジノ利権、権力への執着と将来への布石、様々な思惑が複雑に入り混じって東京都知事劇場は開幕する。
そこには♪義理と人情を秤にかけりゃ、義理が重たい男の世界…という高倉健の唐獅子牡丹の主題歌は流れない。あの有名な広島のヤクザ戦争「仁義なき戦い」のメロディの方が合っている。

このブログはゆらゆら揺れる列車の中で書いている。
私の隣のお兄さんが崎陽軒のシュウマイ弁当を食べている。

永田町は「老人の海」となってきた。何かが地下水脈で動き出して来た。
アメリカに嫌われた政権はことごとく短命であった。
青年よ大志を抱け、この国の未来を背負って立ってくれ