ページ

2014年1月24日金曜日

「遺伝子」




心から愛していたけど、あなたとは結婚しません。
何故、だって遺伝子検査の結果、将来◯癌か△癌になるから。

君は残念ながら入社させられない、成績は抜群、人柄もとても良かったのだが。
何故ですか、遺伝子検査の結果将来◯病か×病になるから申し訳ない。

私共の会社の生命保険には入れません。
何故、遺伝子検査の結果◯死、□死になるからなんです。

こんな世の中になるのです。
遺伝子検査ビジネスというのが広がって来ているのです。
医療機関や薬局、コンビニやスポーツジムで「唾液」や「血液」を遺伝子検査専門会社に送ると、それを検査分析するのです。

ブラッド・ピットの奥さん、アンジェリーナ・ジョリーが遺伝子検査で将来「乳癌」になる可能性が高いといわれ、「おっぱい」を取ってしまった。

遺伝子は究極のプライバシーだ。
こんな動きが無法状態で広がって行くと、とんでもない社会となってしまう。
米国では当たり前になって来ているようだが、こんな怖ろしい事はないだろう。
神の領域を犯す事なのだから(神がいればだが)。

現在日本国では2分に一組が離婚しているという数字がある。
結婚しなければ離婚はないのだが、少子化は益々進んでしまう事となる。
人と人を結ぶキューピットは、これから遺伝子検査の結果を持って仲を取り持つ事となる。

◯夫君は99歳まで生きますよ、◯子さんは100歳まで生きますよ、正に共白髪ですね、オッホッホ、よござんすね遺伝子検査はなんて事になる。
で、結婚したら成田離婚、性格の不一致です、という理由やまさかのヒトでしたとか、信じられないヒトでしたとか。

遺伝子検査は性格や性癖やお育ちまで判るのでしょうか(?)
私などは365日なんでコイツと結婚したのかと思っているし、相手の愚妻もなんでこんな奴と結婚したんだろうとバッチリ顔に書いてある。で、極力会話をしない。
「よい結婚はあるが、楽しい結婚は少ない」(ラ・ロシュフコー)それでも若者よ、恋をし、愛を知り、結婚せよと言いたい。

間違っても遺伝子検査なんかしないように。
みんな昔は「同じ原人」だったんだから。

0 件のコメント: