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2014年1月10日金曜日

「もぐろふくぞう」




パジャマから「パ」の字を引くと「ジャマ」になる。
長年身につけていたパジャマのオシリの部分が「パッ」と破れてしまった。
かなり大きい、修繕の価値なしとなってしまった。

つまりただのジャマ物となった。
それじゃ上着だけでも着るかと思っているのだが、不思議なものでパジャマは上下別々の柄だとどうにも決まらない。なんとなく落ち着きがなく、精神は不安定となりスッキリしないのだ。

そうだ、もう一着あったぞと思い探し出したらつんつるてんだった。
パジャマの破れた個所をしみじみ見てつくづくオシリの世話になっていたと感謝した。
左に傾く癖がある様で左の部分がすり減っていた。

毎晩パジャマ姿でシコシコ下手な文章を書いているし、新聞を読んだり、落語を聞いたり、映画を観たり、音楽を聴いたりとパジャマのお世話になっていた。
名残惜しいが近々お別れの儀式を盛大に行う予定とした。

使い古しの品ほど愛着のある物はない。
へたり込んだスリッパ。時々設定時間に鳴らない目覚まし時計。
ダボッ、ダボッとインクが落ちてしまう万年筆。
座り込みすぎて変形してしまった座布団。先っぽがバラバラとなってしまった筆。
変色してしまった小さな文机などなどこういう品々には未練があり、捨てたり直したりしない。

5本の内2本は灯りを失った蛍光灯、残りの1本は時々消えたり灯りがブルブルする。
この中でじっと本など読んでいると風流を感じる。
何しろ活字や写真や絵がブルブル見えるのだから。
狭い、雑然、使い古しの品々が側にあるのが理想なのだ。

ギュウギュウの空間から誰も考えなかった何かをパッと生み出す。
頭を動かす脳ミソがいい汗をかくまで考える。頭の中は使う程元気になる。

三年近く使っているバカラグラスはすっかり右手と馴染んで会話ができる程になって来た。お疲れさんとか、少しクールダウンしろビョーキになるぞとか、結構いい感じだったよとか語りかけてくるのだ。ぐい呑も使い込まないと語りかけてこない。湯呑みも茶碗も箸も同じだ。

さて今夜はずっと昔の作品、昨年末通販で買った「笑うせえるすまん」本編編約1484DVD18枚組を観る事とする(既に5枚見ている)。
ココロのスキマ♡お埋めします。
「喪黒福造(もぐろふくぞう)」が独特の笑い声で人間のココロの中に入り込んでくる。

グラスの中の氷がコロコロと動く。
全部見終わるまでには一ヶ月はかかるだろう。
原作・藤子不二雄A。ドストエフスキーより人間の心の闇を知っていた。

ウワァハハハハハ…。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

東本会長

あけましておめでとうございます。
家永です。
今年も宜しくお願いいたします。

何年か前に私のブログで「あかるい鬱展」についてアップしていたのですが、本日そちらのページに新規コメントが届いておりました。

梅澤さんという女性の方です。
どうも文面を読んでおりますと、私に対するメッセージというより会長へのメッセージのようでしたので以下文面をそのまま添付しておきます。
「覚えてますか、もう、30年以上前、鈴木かずよさんの友達です、アタシは現在、シンガポールに在住して、20年が過ぎました、夫、二人の娘の4人家族です、、。年に1~2度日本に帰国するくらいで、最近やっと子供の成長を横で笑って見られる余裕が出てきて、ふと、、東本のおっさん、どうしてるかなと思い、ネットで探したら、このページに出会い、ごめん、本はそのうち買います、、まだ読んでないけど、、おじさんらしいなって思います、、、おじさんは、口は悪いけど、心は純粋だものね、アタシは、結婚前油絵をずーと描いてきました、、、先生にデッサンを、叩き込まれ、自慢できるのはこのデッサン力ぐらいかな、20年も、シンガポールに住んでると、まーずーずーしく強くなりました、売られた、喧嘩は、やり返す、そして、10年前から、AZU(あず)と言うニックネーム、で、すこぶる、元気で生きてます、おじさん、たぶん、私のこと忘れてるよね、、、まーいいけど、和代さんのお姉さんが以前、おじさんが病気だと聞き、驚いたしだいです、、、でも現在元気で、アチコチで活躍してるみたいで本当によかったね、メールアドレス教えてよ、、、。ではまたAZU」

ということです。
お知り合いでしたらいけないなと思い、
こちらにて連絡をさせていただきました。
そちらは寒波がスゴそうですね。
お身体ご自愛くださいませ。

それでは失礼いたします。