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2010年3月30日火曜日

人間市場 根性なし市


実力会長がいて、社長がいて、専務がいて、常務がいる。そこに執行役員が数人いて会議は始まる。担当役員から次々と問題が提起される。

その内容が全員賛成という事はあり得ない、まして執行役員の中に頭角を現し始め実力会長のおぼえめでたい。その人間が報告するといいじゃないかそれは進める等となる。
一言も言葉を発する事のない執行役員程、外に出ると多言多弁となる。
根性無しの典型に多い。ましてテレビや新聞社かなんかの女性記者にインタビューを受けたりするとついリップサービスがエスカレートする。一杯酒が入ったりするともう止まる事はない。

あれはオレがやった、あれはオレが提案した、あれはオレが考えた、とオレオレ詐欺が始まるのだ。会社の役員会は軍の作戦会議と同じ機密を外に出した者は即断罪である。これが組織のルール、掟なのだ。

気の弱い執行役員は実力会長の前では借りて来た猫より大人しい。黙して語らずだ。古来より直訴した者は打ち首と決められている。まして軍の機密を漏らしたり、体制内批判をしたら首と胴が離れる事を覚悟しないと組織の規律は守れない。
又、その事を外からあーだ、こーだと批判する者はその組織から離れる覚悟がいる。言いたい事があれば決然と自論を公の場で話すべきなのだ。これをしないで体制を批判する者を卑怯者、武士の風下にも置けない者という。

私は大の会議嫌い、役員会等設立時以外は殆ど無し。一年に一度もない方が多い。他の役員は一ヶ月に一度三社合同でちゃんとしてくれているらしい。
役員会やりました、あっそう、今度久し振りに三社で一泊で親睦旅行をします。オッイイじゃない、飲み過ぎてメチャクチャにすんなよという程度。

十五年前ある事を機会に全てこの方式だ。ただ、会社への体制批判、仲間の中傷、会社への裏切り行為、企業秘密の漏洩、公私混同、金銭のルーズな使い方等を報告されたら即断で終わり。そうでないと緊張感のある組織は出来ない。
生方幸夫なる民主党の副幹事長が解任されそうになった。マスコミはネタ切れだったので即飛びついた。地方回りの悪代官役者の様な顔の割にはメソメソ自分の選挙区で泣きを入れていた。ある老人に批判ばかりしてないでちゃんと面と向かって喋れなんて怒鳴られてハイスミマセンと頭を下げていた。

新撰組の土方歳三だったら局中法渡に従って斬首だろう。敵を利とする行為は許されないのだ。
そう言えば小沢一郎は土方歳三が好きなんだと言っていた様な気がする。小沢一郎も六十七才、先は見えている自らの死に場所を探しているのだろう。

この国は戦後の占領政策ですっかり魂を抜かれてしまった。言わない、やらない、責任を取らない、但し少しでも手柄になりそうだと思うと横取りにかかるその習性は夜中に現れるイタチとかテンの様であり鵺(ヌエ)の様でもある。
ジャーナリズムが消えて無くなり、ジャーナリストがサラリーマン化し、ブルジョワ、プチブルジョワ化し全くのふぬけとなってしまった。主義主張しないジャーナリズムはタダの新聞紙屋さんだ。若い才能が鋭く書いた原稿が上に潰されボツとなりくず箱に投げ入れられているのだろう。
いつかこんな人材たちが世の中を正しい方向に導いて欲しいと願う。会長だ社長が何だって言ったってただの人間だ。差し違える覚悟があれば言は通る。その後立派に腹を切ればいいんだ。
働いて帰って来て女房にギャーギャーいわせんじゃない。悪妻は家の外に放出した方がいい。よく食べ、よく喋り、よく求め、よく買い、よく遊び、よく歌う、公害ではなく家害だ。自害させるべしだ。
妻をめとらば才たけて、みめ美わしく情ある」だ。

大の男が一緒に散歩しよう、一緒に図書館に行こう、一緒にゴルフの練習しよう、一緒にスーパー行こう(今日は僕が作るよなんて)一緒にテレビ見よう、一緒に寝よう(?)何でも一緒にしよう。毎日が日曜日になった人たちに多い行動形態だそうです。一緒にいないと不安なんです。もしかして捨てられたらどうしようと思っているのです。

私の知り合いの人が夜家に帰るとテーブルの上に一通の手紙と離婚届。娘さんが結婚を済ませた、私の役目は終わりました、これからは自分の好きな人生を歩みますのでと書いてあったとか。その奥さんは数カ国語を話せる女性、六十六歳(?)にして今は世界中を旅しているとか。すでに五十数カ国、時々絵葉書が来るそうです。ご主人は七十歳となってもある新聞社の顧問になり今も現役です。なんて素敵な人生じゃないですか。離れて仲良きかなです。

休日の夕方に海辺を散歩していると老年夫婦が益々多くなっている。手を繋いでいたり、肩に手を回していたり腕を組んだり、犬を散歩させたりそれぞれ一緒にいます。私は絶対一緒は大嫌い。よく観察すると奥さんよりご主人の方が離れないでくれと願っている様に見えるのです。しみじみトボトボしているのです。
このご主人たちにもう月曜日は来ないのです。明日も又、日曜日そして次の日も。

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