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2011年8月26日金曜日

「貪と貧」


貧、貧、貧という一文字を巨大に書いた書道家がいます。

名は「井上有一」大巨匠です。天上まである位の大きな一文字です。

体育館みたいなところでぶっとい筆をバケツに入った墨の中に入れ、オリャーと書くのです。


「貧(ヒン)」は貧しいヒン。とても似ている文字が「貪(ドン)」貪欲の意味のドンです。


貪欲に生きた人間はその末路は皆哀れです。古今の歴史が証明しています。

金銭に貪欲、権力に貪欲、性欲に貪欲などです。金銭の代表サラ金王武富士は哀れでした。権力に貪欲な菅直人の先輩達、近頃では森喜郎元総理大臣も長男を○×で失い哀れでした。


性欲に貪欲な人は腹上死が多いので書けません。このケースの場合見た目は哀れですが本人は本望やもしれません。ホテルに勤めていた人間に聞くと多いそうです。ホテルマンは三日やったら辞められない程おもしろい。何しろとんでもない事を知れるし、チップが貰えると。


私は「貪」より「貧」の方が理想です。金まみれより永井荷風先生の様に一人新聞紙といろんなゴチャゴチャの中に住みたいですね。最も荷風先生は預金をゴッソリ持っており、預金通帳は大事に持っていた様です。

近所の大黒屋というそば屋さんに昼過ぎ毎日生き、必ず「かつ丼」を食べていたのです(かなり贅沢かも)。その大黒屋にある時友人と二人で行ったが、かつ丼は全然美味しくなかった。期待裏切り度100%だった。先生が食べている頃はきっと美味しかったのだろう。今は刺身も寿司も、色々なメニューがあった。


司馬遼太郎大先生は機能不全(人間ならインポテンツ)になった組織は「電池が切れてスイッチを入れてもつかなくなった懐中電灯と同じ」といっていた。正に今の日本の状況と同じだろう。

乾電池式が「菅電池式」になった後まったく先が見えない民主党懐中電灯だ。


みんなでホカ弁食べて人の足を引っ張って裏切り合って、家に帰って気の強いカアチャンにもっとあたしに美味しい物を食べさせなさい、そうじゃないと別れるわよと尻を叩かれ続けやっと掴んだ美味美食生活。寿司、中華、イタリアンを一晩ではしごするなど当たり前となるともうホカ弁生活に戻れない。自称市民派、いっそ毎日カイワレで行けばいいのだが。そして来週カイワレの後釜が決まる。この国の政治はずーっと島国政治を続ける。


司馬先生は日本は農耕民族だから根回しの裏技、寝技を使い何事も大した事はないと過ごして来たのだ。日本陸軍はこの見本、一方狩猟民族は年齢や経歴に関係なく、現時点で最も能力のある人間を選ぶ。大した事はないなどと呑気な事をいっている間に全滅してしまう。

それ故危険察知能力に優れ、解決する力が求められる。日本政府の発表が大本営の発表と同じといわれる所以だ。



夏になるとドキュメント番組がNHKから流れる、毎年毎年。

知られざる真実とかいってずっと隠していた情報が知らされる。ある映像シーンに「欲しがりません勝つまでは」というスローガンがあっちこっちに貼ってある。「貪欲は敵だ」なんていうものもあった。


戦後ダイアモンドとイモとかカボチャとが等価交換された。国宝級の絵画や陶芸品、掛け軸などがお米一升位と等価交換されたのだ。自分の妻とヤギ一頭とを等価交換したのだ。勿論娘も。

「貪と貧」とは似ている様でかなりの違いがある。貧乏でも明るく楽しい生き方を目指すか、人を踏み続けても貪欲に生きて行くか。いま「自分達の先」を考える時に来ていると思う。


鈴木清順監督48歳差婚ブラボー、加藤茶が45歳差婚、やるでないかい。

堺正章再々婚、やるじゃないかマチャアキ。

人間「ソッチとアッチ」に貪欲なうちは大丈夫だ。


そうそう「貧」で思い出した事を一つ。

清貧を第一に日々精進しないといけないお坊さん達が休みの日何をしているかというインタビューです。第一位、ギャンブル。競馬、パチスロ、デイトレードの順でした。何の為にといえば勿論女性と遊ぶためなのです。人間的ではないですか。釣り道具を買いたいという人もいました。何を釣るかはわかりません。

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