ページ

2013年8月1日木曜日

「でんすけと岩塩」


イカゲソ焼き ※イメージ、転載です


なんでだろう、なんでだろう、なんでだなんでだろうというフレーズのみでブレイクしたお笑いコンビは確か「テツandトモ」であった。

地下鉄はいつどここから入れるのかそれを考えると夜眠れないと言ったのは誰か思い出せない。人間は何故か根拠のない物に感動する。


近所のお寺で時々「宝珠市」というガラクタ市がある。
とんでもない暑い日に少しだけ立ち寄った。あるオッサンの出店にはとげ抜きとか、鼻毛抜きとか、栓抜きとか、牛乳のフタ抜きとか、抜き物だけが並んでいた。

海底にずっと沈んでいた様な思い切り錆びた栓抜きが1600円、赤茶色に変色した牛乳フタ抜き2100円。そのむかしはどんな色だったか分からないトゲ抜き2500円とか値札が付いている。

なんでだろう、誰が買うのだろう、ちゃんと売れるのだろうかと思って立っていたのだが、あんまり暑いので帰る事にした。
オッサンこれ売れるのと聞けば、売れなきゃ商売になんないよ、ちゃんとマニアがいるんだよと叱られてしまった。汗びっしょりのオッサンに何故か感動した。

 家に帰ると知人から北海道の「でんすけすいか」が届いていた。
これ以上美味しいすいかは食べた事がない。外側は黒く、中は真っ赤だ。身がびっしりと引き締まって極上だ。このすいかに岩塩を削ってパラパラとかける。
岩塩は以前寿司屋さんから頂いていた代物だ。
畑で育った物を海で育った物で食すのだ。
なんで同じすいかなのにこれ程味が違うのか毎年分からないまま感動する。

NHKスペシャルで深海の謎、ダイオウイカの発見を再上映していた。
凄い、物凄い。二度目でも大感動だ。黄金色に発光するその体長18メートル、クジラにも敗けない。このダイオウイカで刺身なら何人前(?)、握り寿司なら何貫(?)、イカのゲソ焼きなら何本(?)、イカ飯なら何人前(?)などと考えていたら夜眠れなくなってしまった。頭が暑さで「イカ」れてしまっているのだ。

0 件のコメント: