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2013年8月8日木曜日

「八月二十日迄」




猛暑強烈なれど近所の海岸にはトンボが飛んでいる。
陽の落ちる早さが増している。

人間が笑おうが泣こうが、自然の営みは変わらない。
週末からお盆休みとなる。

故郷ではおじいちゃん、おばあちゃんが愛する息子、愛する娘、その子どもたち(孫たち)が帰って来るのを、首を鶴の様に長くして待っている筈だ。

また竹馬の友や、恩師や知人たちも都会に疲れた君、あるいはあなたの体を癒すべき工夫を凝らしてきっと待ってくれている筈だ。

「書を捨て街に出よう」と言ったのは寺山修司であったが、これからはその逆となるであろう。「街を捨て村に帰ろう、そして書に親しもう」と。

失われた20年は街に生きる人間の心をギザギザのノコギリにしてしまった。
故郷の山、河、雲、風、光、森、林、池、里山がきっとノコギリの刃を丸く研磨してくれる筈だ。

故郷のない人はしばし携帯やスマホやLINEPCの電源を切るといい。
私は父母の墓に参り、友の墓、恩人の墓に参った後は、ひたすら映画を観まくり、下手な絵や具にもならない映画のシナリオを書く事にしている。

400字のリングは八月二十日(火)までお休みです。
皆さん良き夏休みを、よき思い出を作って下さい。良きVACATIONを。

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