産経新聞より |
昨日午前七時二十五分、地震があったのを知ったのは、東京駅であった。
私は銀座のビジネスホテルでシャワーを浴びていた。
八時に銀の鈴に集合して八時二十八分の新幹線に乗って福島県新白河にある東洋羽毛工業(株)の工場で取材撮影をするためであった。列車は地震の影響で遅れていた。
茨城県に震度4の地震が頻発している。
夜テレビのニュースを見ると筑波大学の准教授が、地震活動が活発になっているので、いつ“震度7”クラスの地震があってもおかしくないと言っていた。
東洋羽毛さんの社員さんほど礼儀正しい人たちはいない。
一人ひとりが羽毛のようにやさしく、羽毛ふとんのようにあたたかく、羽毛枕のように心地いい。誰一人として感じのよくない人はいない。
本社も営業所の人もoluha(オルハ)の人も、等しく感じがいい。
創業者の精神が二代目社長、現在の三代目社長と六十余年正しく受け継がれている。
学ぶことが実に多い。
3.11の大地震のとき、工場の人たちは千葉県浦安のホテルでの全社イベントに参加していて、幸い被害を受けた人はいなかった。だが工場の壁は崩れ落ちた。
その壁のところは工場の人たちが行き交う場所であったから、もし通常通りであれば大怪我をした人が出たはずだ。
防災関係の仕事をお手伝いするようになり、昨日深夜モニター会社から取り寄せてもらったNHKスペシャル「阪神淡路大震災・震度7 何が生死を分けたか」を見た。
以前オンタイムで見たが、ある企画をしているので改めて見た。
地震ほど怖ろしいものはない。
6000人近くが亡くなった阪神淡路大震災で多くの人は倒壊による圧迫死であった。
ビルや建物、電柱や道路、それに家具類などの倒壊、そして倒壊した建物の中にあった家電機器などが起こした通電による火災。人は即死した訳でなく、下敷きの中で助けを求めたが、救助が間に合わなく時間の経過と共に窒息衰弱死した。
21年前に起きた大惨事に学んでいるだろうか。
事前防災は行っているだろうか。
小さな赤ちゃんや、子どもやお年寄りが寝ている側に家具がある、その家具をしっかり停める工夫をしているだろうか。茨城がやけに揺れている、警告を発している。
もう一つ警告を発していることがある。
それは偽装した羽毛ふとんは市場から追放される。
原羽毛の輸入から羽毛の洗浄、精毛、縫製、仕上げ、検品、アフターサービスまで自社一貫体制で羽毛ふとんを製造している会社は十指ほどしかない。
安い物には安い訳があり、高いものには高いだけの理由がある。
正直さと誠実と仕事への誇りが、最高品質のモノを生む。
羽毛ふとんに限らず全てのモノ作りにいえることだ。
大橋巨泉氏が永六輔さんを追うようにあの世に逝った。
私と同じで100人の内99人から大嫌いだといわれた(死んでから数日はみんな大好きだったと言う)。
全身癌なのよと言っている樹木希林さんは本当に癌なのだろうか(?)不謹慎にもそんなことを思った。今年度の朝日広告賞の最高賞は宝島社の広告であった。
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」というキャッチフレーズだった。
樹木希林さんが、ハムレットのオフィーリアに扮してミレイの絵になっていた。
小池百合子氏に病み上がりといわれた鳥越俊太郎氏は、フジテレビの討論会で癌と闘っている人への侮辱だ!と激怒したとか。
権力にすり寄って生きて来た食えない人間の見本のような小池百合子氏は、私は記憶ないわとバックレていた。
東京都知事選は各調査によると掟破りの小池百合子氏がリードしているとか。
もし当選すれば三人目の政治とカネによる途中辞任になるはずだ(?)。
きっと週刊文春はスクープを狙っているだろう。
「事前防災できることからはじめよう」
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