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2018年9月21日金曜日

「熱量と熱血の人」

「ソノマ」 のワインに夢とロマンをかけている知人のことを書いた次の日。つまり昨日夜岡山の名産のぶどう、“ジャイアント”を、お土産にと持ってきてくれた人と会食した。歌舞伎座前で午後6時に待ち合わせをしていた。この日午後2時に名優「ベンガル」さんのマネージャーの方と会って、隣にある文明堂の2階でお茶をした。「四万十映画祭」で“最優秀賞”を受賞した短編映画に、ベンガルさんが親分役で出演してくれた。トロフィーのレプリカを制作していたのだが、ベンガルさんにお渡しするのができていなかった。マネージャーの方にベンガルさんはどんなお酒を飲みますかと前日に尋ねたら、赤ワインだけにしていますと言った。で、「ソノマ」の赤ワインを知人から送ってもらってそれを渡し、御礼を申し上げた。ベンガルさんは、明治座で「氷川きよし」の公演に出演するので、稽古中だと聞いた。一か月のロングラン公演とか、「氷川きよし」恐るべし、前売りチケットはほぼ完売であった。ということで昨日は歌舞伎座前に二度行った。岡山のでっかいぶどうをもって会いに来てくれたのは、倉敷の美観地区で有名な「林源十郎商店」の社長「辻信行」さんだ。辻さんは「三宅商店」の社長もやりつつ、超人気カフェ「水辺のカフェ」の経営もしている。51歳京都教育大学を出て小学校の教師をしていた。身体も声も大きいが、夢とロマンもでっかい。倉敷の若きリーダーの一人である。林源十郎商店は代々続く薬問屋さんであったが、今では若い人たちの集まる人気ショップである。いろんなものがある。ワークショップもある。ジーンズショップは高価だが人気がある。辻信行さんは、現天皇・皇后のテニスのご教授した、日本テニス界のパイオニアの人が住んでいた屋敷を(私が3年前くらいに行った時は、広々とした廃屋であった)ここに案内してくれて、ここを買ったんですと言った。ん億円をかけてここに“ジャム”や焼き菓子などをつくるんですと言った。岡山は果実の名産が多い。“村おこし、町おこし”少し形が悪いとか、少し傷があると店頭に出せない、膨大な果実を買って、いろんなジャムや他のものをつくるんです、 これによって農家は丹精込めて作った果実を捨てないで済むのですと言った。辻信行さんの強烈な熱量と、大学を出て岡山以外の46都道府県を野宿しながら訪ね歩いた、飽くなき探求心(まるで歩く巨人と言われた民俗学者宮本常一さんと同じ)に触れさせてあげたかった。辻信行さんは「ジャム」を自分で目利きしたところに置いてもらうためにとか、コラボレーションをするために上京を重ねて、すでに有名店に出している。ギフトにも広げている。パッケージは白が基調なので、冠婚葬祭にも選ばれていると言った。おしゃべりでは負けない私が、ほとんど無口に近い状態になるほど、壮大な夢とロマンを熱く熱く語った。気がくと3時間以上経っていた。教育者としての志もあったので、人を育てたいんですと言い、老人たちの知恵や経験を活かして、活性化もしたいと言った。この人こそ地方創生を実行している人であった。とにかくいろんなことをエキサイティングに語った。お金の話はただ一回きり。ところでジャムってどういう意味と聞いたら、期待の新人がすぐにスマホで調べてくれたら、 英語では “いろんなものをごちゃ混ぜる”みたいですと言った。そうだなジャムの中って、ジャズのセッション 、(ジャムセッションと同じ)みたいに、ジャムの素材が瓶の中でセッションしているみたいだ、それにジャムは色々美しい色をしている。美しいいろんな音と同じように。辻信行社長にお願いをした。是非この期待の新人にジャムのポスターを制作させてやってくださいとい言ったら、ぜひお願いしますとなった。9時半頃、店の外に出ると、雨が降っていた。辻信行さんはガバッと私をハグしてきた。私よりはるかにでかい180センチ位、そしてゴッツイ手と握手をした。近いうちにいざ岡山へ期待の新人は行くことになる。人を育てるのは私の大事な仕事である。倉敷美観地区に行ったらぜひ林源十郎商店へ。三宅商店へ。そして水辺のカフェへ。私の名前を出せばきっと何かをしてくれる。半日いても飽きないほど、楽しいショップである。熱量を持っていない人は夢を形にできない。今日も長くなってしまった。いい週末を。


(林源十郎商店)
(新開発のジャム)
(水辺のカフェ)
(ジャムを作る三宅商店の民家風工房)

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