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2018年9月3日月曜日

「新橋にて」

新橋東京口出口には、ポンヌフという人気の立ち食いそば屋がある。そこは交差点である。一人の老人(と言っても私と大差はない)のビニールシート。とても几帳面に、1円玉5円玉、10円玉、そして 100円玉が列をつくって並んでいた。金輪際何も話さないと決めたように何も話さない。暇な私は真上から勘定をしてみた。その数、8872円。Oh!オジさん (白髪だがきっと私より若い)オレと変わってよと言ったら、ずっと下を向いていた顔をヒョコンとあげた。聞けば悪い奴がいるもんで、ショバ代とか、売上を差し出すらしい。そっと話をした。人に聞かれるとズィーマ(マズイ)ので。多い日は1日2・3万円になるらしい。 おじさんはかなりインテリと見た。で何をしていたのと聞いたら、元日商岩井であった。いつも接待ばかり受けていた。躄(イザリ)にとって、正座がキツイ、今ではかなり慣れたが何回か固まってしまったとか。
人間は足元を見ると分かるという。足下には死相も出るという。あ〜この人アブナイなと思った人は大概が死ぬ。男女限らず分かると言う。俺はと聞いたら、運動靴ではわかりませんと言った。今でもいます。新橋二丁目七番地、あ、あ、あの人も、や、や、やっぱり死んだ。そう下を向いて独り言を言った。

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