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2010年9月13日月曜日

湘南の嵐便り 「まさに」

政治家達が演説をするとやたらに「まさに」を連発する。

「まさに」今、「まさに」これから、「まさに」その問題にという具合に何度も「まさに」を口から放出する。
物事に自信が無い時や、展望が開けない事に政治家は「まさに」に頼る。


サラリーマンが退社後元気一杯になる。
一杯飲み屋に居ると「ハッキリ言って」とか「正直言って」とか「俺はヤル時はヤル」とか「言うときは言う」とかを連発する。



例えばこんな調子で、あいつ(上司)の事は俺は絶対許さない、ハッキリ言って直接言えるのは俺だけだろ、正直言ってみんな意気地がないんだよ、俺は昔からヤル時はヤルし、言う時は言うんだ。君たちよく知ってるだろう、理不尽な事は許して来なかったんだから。

なんて焼酎のお湯割り梅干し入りを飲む。割り箸で梅干しを突いて崩しまくる。お母ちゃんから割り当てられたお小遣いは1000円だ。つまみはモロキューともつ煮込みだけ。お湯割りは二杯までだ。



この頃不景気のせいか立ち飲み屋が大繁盛、先程の元気のいいおじさんサラリーマンの話を聞いている若手二人はシラーとしている。
又始まったよ、まったくとハッキリ顔に描いてある。


実はこういうお湯割りおじさんサラリーマンは会社ではいるかいないか判らない人が多い。プライドなし、向上心なし、反骨心まるでなし、バカアホ辞めちまえ役立たずと上司に怒鳴られてもひたすらぺしゃんこになって時を稼ぐ。口応えなんてとんでもない事なのだ。
だがしかし会社を出て赤のれんや立ち飲み屋に着くと別人と化すのだ。イワシの死んだような目はランランと輝き、お湯割りをグイと呑み込むとブルブルと身震いし体中にモリモリと力が湧き出て別人へ向い出す。



「まさに」今、私はこんな本を企画し出版しようとしている。
神田和花さんという女流作家に執筆を依頼している、それ故大嫌いな赤のれんや立ち飲みやさんの取材をしている。私は群れた行動が嫌いで出来ないので正直シンドイ。

神田和花さん


本の題名は「何故サラリーマンは夜になると元気になるのか」
お湯割りから一歩ジャンプアップしてスナックに行きトリスのハイボール一杯でカラオケを何曲も歌うサラリーマン達の元気一杯の事といったらない。

河島英五の酒と泪と・・・なんて曲を歌っている男はコーコツの世界に居る、飲んで飲んで飲まれて飲んで、ハッキリいってヨォ、ウルセイんだよ。
正直言ってヨォ、下手なんだよ。

他のお客さんから叱られても全然平気なのだ。

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