八月二十九日(日)千葉県市原市の畑の中に通る一本道で来年のカンヌ国際映画祭の短編部門に出品する作品「水-water」の本番撮影だった。
市原市の畑の一本道 |
埼玉、茨城、栃木あちこちにロケハンをしてこの地に決めた。朝七時から陽が落ちるまで日陰が何もない畑の側、暑いのなんの乾いたタオルがびっしょりになってりまう程だ。
主役の女性は天村敏美さん。私の知人が経営する銀座の超高級バー「サロン」のマスターの義姉の人。時々店に出ていたが今はKUMONの先生であり空手家でもある。 11歳になる男の子がいる。私のイメージにピッタリだ。
天村さん |
男の子役は私の会社の専務の息子、清水光太朗君がわざわざ軽井沢から来てくれた、私のイメージにピッタリ。
お坊さん役は私の著作を手助けしてくれている出版社無双舎の編集長の神崎東吉さん、私のイメージにピッタリであった。
光太朗君と神崎氏 |
スタッフみんな猛暑の中監督とカメラマンの指示のもと一切の無駄なく、暑い暑いという事もなく動いてくれた(私は時々ロケバスに避難した)。
監督はCM界の売れっ子ディレクター寺尾学さんが引き受けてくれた。寺田さんは必ずNO.1になる若手の旗手。既に海外でもたくさんの賞を受賞している。
カメラマンの猪俣克己さんは私の長年のコンビ。今回も無理をお願いした。
畑での撮影が終わったら急いで移動して銀座のバー「サロン」での撮影であった。ビルは休みだったが特別に二時間半使用させてもらった。
自主映画は何しろ低予算、映画好きが集まらないと製作できない。プロデューサーの奥野和明君、アシスタントプロデューサーの森美香君が苦労をしてくれた。全体の仕切は私のところの社長鈴木智暢が行った。スタイリストは私のデスク上原有美君。少ない予算の中やりくりしてくれた。
朝食はおにぎり2個、昼食は鮭弁だけ、夜食は無しであった。
ストーリーは水商売でがっぽり稼ぐ女性が畑の側でエンストを起こす(ベンツ5000CC)この女性は一万円札しかお金と思っていない、目の前に飲み物のベンダーがあるが一万円札を入れる所が故障中、小銭がないので飲み物が買えない。
女性はだんだんイライラ、カッカしてベンダーに八つ当たり、殴る蹴る、案山子の木を引っこ抜いて来ては張り倒す、チクショウ120円が欲しいとクタクタになる。そこに1人の少年がベンダーからジュースを買い美味しそうに飲む。オイガキ、そのジュースとこの一万円と交換しろと言うがアッカンベーと逃げられる。
チキショウ、携帯は二つとも圏外だこの役立たずと投げ捨てる。ヘタヘタになって泣きながら座り込む。そこに1人の坊さんが近寄って来る。さてどうなるか、とまあ大筋こんな映画なのです。
「一円を笑う者は一円に泣く」この教えを映像化してみたのです。
これから編集開始だ。音楽作り、効果音入れ、タイトル入れが待っている。
出来上がったらご報告を致します。
それにしても今までの撮影で一番暑かった。みんな本当に映画好きだった。
スイカがとっても美味しかった! |
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