アカデミー賞受賞作、ハリウッド映画の金字塔「ゴッドファーザー」のファーストシーンを思い出してほしい(見た人は)。
ボスの娘の結婚式を屋外で行っている時、ボスの部屋では一人の歌手(シナトラがモデルといわれている)がある映画の主役をやりたいが大物プロデューサーが出演させてくれないと泣きつく。
一人で葬儀店を経営している男が娘を犯した男に復讐してほしいと頼む。ボスは次々と指示を出し願いを叶えてやるのだ。
但し、いつか私に頼む事が出来たらその時今日の事を思い出してくれという。
後日葬儀屋はボスの長男が機関銃で顔の形も変わった時、顔をキレイにして恩を返す。
島田紳助が芸能界を電撃引退した。私は任侠の世界(暴力団、ヤクザ者含む)を一方的に否定するものではない。
かつては侠客、博徒、的屋、渡世人といわれた。島田紳助はしゃべくりMCとしては希有の存在であったがこの頃は度を越した言葉を発していた。驕り高ぶりであり、オレのバックはわかってんのんかと凄んだという(コレをカタリといって筋者は後々メシの種にする)世の中はキレイ事だけでは進めない。
明治維新の時、駿河湾に浮かんだ夥しい数の戦死者を清水次郎長に頼んだ。
又、江戸がもし火の海となった時力を貸してほしいと勝海舟は新門辰五郎に頼んだ。
最近では阪神淡路大震災の時の政府は広域暴力団に協力を頼んだ。
月刊文藝春秋九月号で堺屋太一氏は震災復興はオールジャパンでないとできない、その中にはその筋の協力も必要だと思われる発言を稲盛和夫氏との対談で話している。
市川海老蔵の事件もその筋が大きく動いているといわれる、そうでないといつまでも市川海老蔵は舞台に上がれていないだろう。何故人々はヤクザ映画を列を成して見るのか、何故「仁義なき戦い」は名作といわれ続けているか。
高倉健の「唐獅子牡丹」をオールナイトで見て拍手を送ったか。
それはそこに自分達の代弁や自分をメタファーした世界があったからだろう。今すぐに何の方策もなく彼等を除くとしたら。大相撲、スポーツイベント、コンサート、日本中の祭り、○○界、△□界、○△界、界と名の付く世界はほとんどその世界が成立しなくなるだろう。警察や検察も同じだ、司法取引を法制化しようとしている位だから。
吉本興業の台頭を好ましくない対抗勢力も多い。
吉本の中もグチャグチャにモメている。実力者中田カウスなどはこの間まで会長室より大きい部屋にデーンと構えていたという。今回の島田紳助の件でインタビューを受けた時ニヤリと笑って「おつかれさんでした」といったとういう。
桂三枝は大名跡文枝の襲名を控えている。
笑福亭仁鶴や桂文珍、西川きよしたち真っ当なほとんどの芸人達は実はホッとしている筈だ。
既に島田紳助の後釜は東野幸治だ、今田耕司だあいつだ、いやオレだ、オレだと心を躍らされているのだ。
島田紳助は過ぎたるは及ばざるが如しであった。一ヶ月もすればもう忘れ去られるだろう。
財産のほとんどは違約金に持っていかれるだろう。更にもっと酷い話があるかもしれない。
かつて組織暴力団壊滅作戦というのがあった。頂上作戦、次々と解散した。
山口組三代目はこういったと伝えられる。解散は簡単だがいま自分が押さえている暴発しそうな人間達を世の中に出したら誰がどう面倒を見てやってくれるんだと。
マスコミは正義ぶっているけど自分達も筆の暴力や情報の暴力で何人の命を奪ったかを猛省しないといけない。
困った時には訂正して後はゴメンナサイ、ハイサヨナラという訳にはいかない。
まず政府、警察と新聞社、テレビ局、雑誌社も身を正して欲しい。毎晩アチコチで飲み歩いているのだからマル暴関係と。
世の中が大岡裁きをしなければいよいよイケナイ事となった。
1 件のコメント:
島田しんすけさん、話しの才能はあったのに、その意味においては、こんなしっくりこない辞め方になってしまったのが残念です。
コメントを投稿