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2015年10月2日金曜日

「今、そこにある危機」



そこにあった物が無くなった状態を何というか、盗難か、勘違いで持って帰られたとか。それとも当たり前田のクラッカーではい頂き!なのか、中国は国慶節で一週間の休み、日本にドドッと爆買ツアーが上陸して来た。
中国の景気は減速しているがガバッと金を持っている層は日本に来て泊まる。

バスタオル、シャンプー、リンス、石鹸などはまあ仕方ないが、非常用懐中電灯、電気スタンド、灰皿、聖書、枕、魔法瓶、毛布となると冗談ではない。
靴ベラ、ハンガー、パジャマなんていうのはカワイイもんだが、凄い奴もいる。
小型の冷蔵庫とかコーヒーメーカー、シャワーの頭の部分、これらを持って帰ってしまう、もしくはカッパらって行く。

爆買ツアーが泊まったホテル、旅館、民宿などに今そこにある危機が迫っている。
来た日はニイハオだが最終日、チェックアウトギリギリに気をつけねばならないという。

知り合いのホテルマンや旅館の女将さんたちはため息をつく。
ツアーを組んだ旅行会社に苦情が集まるが、その頃相手は船の上。
ボンボヤージュなのだ。日本国の非製造業はこの爆買ツアーで持っている。
日本経済を支えている製造業はマイナスなのだ。

アラッ何してんの、ダメ、ダメですよお客さん、そのテレビを持って帰るなんて、下町の安ホテルに泊まって爆買する“バクガイのプロ”(持ち帰って売捌く)たちにとってコンセントを外せる物は頂きますなのだ。
沈さん、江さん、それはダメですよとオバサンは絶叫する。
本当のようなウソの話、ウソのような本当の話がこれから始まる。
ニイハオはニイハオなのだが、トホホなのだ。

習さんなんてアメリカに行っていきなり飛行機300機(4兆円以上)を爆買してアメリカをシュンとさせてしまった。何を持って帰ったかは想像するしかない。
国連ではプーチンがその存在感を高め、オバマ大統領たちアメリカはすっかり影が薄くなった。我が国の総理大臣はガラガラの会場で空しい熱弁をふるっていた。

プーチンとの会談に遅刻して小走りに近寄り、ウラジーミル(プーチンの名)とはなんていったが、プーチンはズボンに着いたゴミをひたすら指で払っていた。
結局お金のバラマキを約束し、何も持ち帰って来なかった。旅の恥は何とやらという。


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