大変つかぬことをお聞きします、いいでしょうか。
えっ何?と応えた。赤坂五丁目から銀座まで乗ったタクシーの運転手さんとの会話だった。
つかぬことって何と言えば、実は運転手さんの息子さんがやっとこさすべり込みで高校に入った、そしたらスマホを買ってくれと言った。
バカモンそんなの駄目だ許せん、どーしても欲しいなら将来の人間形成に役立つ本を200冊読めと言った。そしたら奥さんは200冊は多すぎると言われ、それじゃ100冊となり、いろんな本を探した。
インターネット上で人間形成に役立つ本を54冊買い求めた。あと46冊探しているんですが何かいい本ありませんかねという話であった。
で、何を買ったかと聞けば、五木寛之の「青春の門」とか「親鸞」とか吉川英治の「宮本武蔵」とかであった。お客さんはどんな本で人間形成をしましたかと言うから、本なんか読んで人間形成なんか出来ないよと言った。そうですか 、やっぱり本は大切だと思うんですよと言った。
あんまり本は読んで来てないから思い浮かばないが、一冊といえば尾崎士郎の「人生劇場」だなと言った。
どんな本ですかというから、義理と人情の男の世界、男と女の愛情の世界だよ。
で、車は仕事場に着いた。どうもありがとうございますと運転手さんは言った。
日本交通の運転手さんはメモ書きをしていた。
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