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2016年3月25日金曜日

「許せシマウマよ」



人間は無能で頼りなく、臆病で残酷だ。
水曜日ゴルフ場に一頭のシマウマが乗馬クラブから逃げ出して来た。
シマウマは、フェアウェイやバンカー、グリーン場やクラブハウス側の道やらを走り回った。あるいは逃げまわった。
それを追う人間は10人、20人、30人と増えていった。
ある者は投げ網を投げ、ある者はそっとなだめに近づいた。

シマウマはそんな者共を後足で蹴った、馬鹿野郎と。
知恵のない者たちはただオロオロしまくった。その姿は頼りなくて情けない。
そしてシマウマはゴルフ場内の池に入った。
人間は吹き矢に麻酔薬を忍ばせシマウマの体に刺した。
やがてシマウマは力なくとなり、かわいそうに溺れ死んだ。
ゆっくり時間をかければきっと疲れ切るのに、それを待たずにこれ以上ゴルフ場を荒らされてはヤバイと思って殺したのだ。

今日私は尊敬する大先輩、麻生哲郎さんの個展を見るために京都にいる。
最終日になんとか間に合った。
時間があれば東山動物園へ行って、シマウマを見ようかと思ったりしている。
シマウマよ許せ愚かな人間を。


1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

そのシマウマは解っていてあえて闘ったのでしょうね。
シマウマの親が昔そうであったように、かつての仲間たちもそうであったように。
シマウマは仮に滅んでも、自分が負けないことを知っていたのでしょう・・・シマウマを殺した者たちがどうなるのかを・・・・・
それは悲しいことです・・・
人間は永遠に理解することはないのかもしれませんね・・・
私も哀しく思います。