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2013年3月15日金曜日

「反省の頭」






弘法にも筆の誤りというが、弘法にも資産運用の誤りとは呆然とする他ない。
空海(弘法大師)が開創した宗教法人高野山真言宗が資産運用に失敗して六億八千万円の損失を出した。

〇二年から資産運用をしていたと記事にあった。
また曹洞宗の駒澤大学は〇七年と〇八年に、米ドル、豪ドルを対象にした「通貨スワップ」というデリバティブ投資契約を結んだ。
為替が円安になれば利益が狙えるが当時円高が進み、ついに最終的な損失は解約金を含めて百五十四億円に達した。今頃円安になってと悔やんでも時すでに遅しだ。
しかも解約清算金だけで七十六億六千五百万円の支払いを強いられたと記事は書く。

オイ、オイ、一体全体宗教法人はどうなってんのかといいたい。
人々の願いを込めた浄財やお布施を何だと思っているのだといいたい。
 
全国には真っ当に宗教活動しているお寺さんが多いのはわかっているがよりによって高野山が一杯も二杯も三倍も損失を“空海”じゃない“食うかい”と言葉を失ってしまう他ない。きっと地獄に堕ちるだろう。


記事が出た数日後私の長い友人、片桐靖忠さんという密教曼荼羅に命をかける男と会った。もう一人やはり長い付き合いの電通という広告代理店に勤める友人と三人で50m×70mという途方も無い曼荼羅について三時間余語り合った。
何しろサッカー場と同じ位ある巨大曼荼羅はなんと99=81に分割したパートパートを日本をはじめ世界12カ国の10,000人以上の女性ボランティアがパッチワークで縫込み、それを一つにしたものだ。

お釈迦様もびっくりして横になっていたのが立ち上がったとか?ダライ・ラマさんもタイの国王もモンゴルの首相もアンビリーバブル!信じられない状態になって片桐さんは大変な扱いを受けている。

片桐さんは巨大曼荼羅をひっさげて(といっても数十キロあるので自分では持ち運びはできない)アジア諸国を回っている。一針一針に民族の願いが込められているのだ。
私と広告代理店の友人で日本国にもっともっと広げようという事になった。
何しろ大きいのだ。一度野球場に広げた時の映像を観て感動した。
私は無宗教だが片桐靖忠という男の執念にひれ伏した。
密教を日本に持ち帰った“空海”も宇宙の何処かで感動している事だろう。
“スゴイ、スゴスギルヨ、カタギリサーン”と。


男には夢とロマン、スリルとサスペンスがよく似合う。
ただ資金運用などでスリルを味わってはいけない。
特に宗教という人々の心を授かっているお方は。
坊主になって反省しなさいといってもすでに坊主であるから、さてどうしたものだろう。ちなみにヤクザ者が初めて赤落ち(刑務所に入る事、刑務所の服の色の事)する時に、反省坊主といってよく頭を丸める。宗教とはなんの関係もない。気合入れみたいなものらしい。

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