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2013年3月27日水曜日

「書き直し」




松本清張の初期の作品に「西郷札」というのがある。
西南戦争で旗色が悪くなり敗走していた西郷軍がお金の替りに、西郷札という紙切れを作って戦費としたのだ。

現代でいえば決して決済の出来ない不渡り手形みたいなものだ。
それでも西郷隆盛の人気は高く、豪農や豪商、また西郷ファンたちは不渡り覚悟で西郷札をお金や物に替えてあげたという。

あなたは「安倍札」というのをお金に替えてあげますか。
これから日本は間違いなく経済が大混乱になります。
何しろリフレ(リフレーション)に成功した例はないのです。
お金をジャブジャブ刷れなんて偽札作りじゃないんですから乱暴の極みです。

インフラの価格が上がる(原油、ガソリン、灯油、LNG、電気、ガス等)となると物価は上がる、だがしかし政府に媚を売る大企業の一部以外給料は上げたいとしても上げられない。低価格競争に慣れた人々は無駄なお金は使わない。
それ故値下げ競争やクーポンサービス合戦は続く。

銀行は政府が突然持ちだした連帯保証人の責任をなくせなんていうちょっと見、いいじゃんという法案を考えているのに反発している(融資をもっとしろという狙いなのだが)。金貸し業にとって土地や不動産の担保と連帯保証人は必須の条件、だからなんだかんだといって融資はしない。日銀の金庫にはだぶついた金がひたすら貯まってしまう。
ハイパーインフレになって一万円札は西郷札となってしまう。
つまり紙切れ化だ。五万円札や十万円札が登場するやもしれない。

過日ある金融機関にカクカクシカジカの事で少しばかり融資しろや(正確にはオレの夢に融資しろ)で、うらなりビョータンみたいな担当は、シドロモドロ、ドロドロウレメシヤーみたいな青い顔をして断りました。
何か担保に、誰か保証人をといって。
国がどんどん融資しろっていってんのにといっても仕方なし。
夢には駄目なんだと。

「もしもし◯□銀行の☓☓ですけど」と日曜日に自宅に電話があった。
「何だい」といえ「私五日間有休中なんです消化しないとマズイんです」「そんなのオレに関係ないの、で、何今どこにいるんだい、子どもの声が聞こえるけど」といえば「今、子どもと公園にいるんです」「日曜日なのになんだよ」というと、「先日書いていただいた数字の“0”が“6”に見えるので書き直しをして欲しいんです」だと。
「またかよオタクの銀行は書類が多すぎるし書き直しが多すぎるんだよ、以前なんかたった一文字“7”が“1”に見えるとかいって横浜まで出て行ったんだぜ、だいたい日曜だぞ今日は」「ス、ス、スイマセン」

この人、聞けばかなりの高給取りなのです(自分でもいってましたから)いつも体を海老みたいに半丸状態にして現れ必ず海老みたいに体をくの字にして後ずさりしながら帰って行くのです。つい先日の話なのです。「日曜はダメよ」という映画が確かあった気がする。

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