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2013年3月25日月曜日

「お金で買えないモノ」






バスケットといってもスポーツではない。
竹や樹の蔦などで編んだ物入れだ。

この中におにぎりとか、サンドイッチとか、枝豆や玉子焼きとか、ゆで玉子とか、バナナやみかん等の果物とか、ハムとかウインナーソーセージとかが入ると親子連れの楽しい思い出が似合う事となる。

父を幼くして亡くした私には父親とのバスケットの思い出は無い。
桜が咲き誇る季節となった。レッツゴーバスケットの出番だ。
日本中で桜を観るために、その家それぞれのお料理を入れている事だろう。

日産自動車の広告のキャッチフレーズに“モノより思い出”というのがあった。
とてもステキなフレーズであった。なんでもお金さえあれば手に入る時代に現代人が失った心の置きどころを実に素直に素朴に語りかけてきた。
親と子がバスケットを持って歩いている風景ほどいいものはない。
バスケットを囲んで座っている風景ほどいいものはない。

私は残念ながらその風景を体験していないから余計に世の中の親たちに“モノより思い出”を大切にして欲しいと願うのだ。思い出はショーケースには並んでない、当然値段もない。
アマゾンや通販で買う事もできない。
使い切れない程お金を持っていても心に花を咲かせない人には手に出来ない。

さあ、疲れたとか、お前たちだけで行って来いだなんてそっけなく言わないで、思い出を作って下さい。枝豆はお父さんが茹でて、ゆで玉子の殻も向いて下さい(手をよく洗ってね)スポット綺麗に向けたらきっといい事が手に入ります。

ゆで玉子は心が乱れている時は決して上手にむけません。
“魔法瓶”なんてネーミングを考えた人は大天才です。魔法瓶の“蓋=フタ”で飲み合えば喧嘩ばかりしていた親子も魔法がかかった様に仲良し、こよしと完全になるのです。
何!お茶なんかペットボトルで買うってか!それじゃ“身も蓋もない”。

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