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2013年3月18日月曜日

「ステキな夫婦」



その人の人生の価値というか値打ちはその人が何を残したかで決まると言われている。

私の30年来の大先輩である人の絵画展を銀座プランタンで観た。
今年で20回目であった。

画家の名は麻生哲郎さん(72)、山形県鶴岡市出身、名文家でもある。
奥様は著名な料理家、また麻生さんはチーズ協会の会長をしていた程のチーズ通。
友人二人と共に初日に行った。

夕方五時に会場で待ち合わせた。
行くとご夫婦でやあーどうも、まあーどおもと迎えてくれた。
友人二人はすでに来ていて紅茶とクラッカー、クッキーやチーズを楽しんでいた。

麻生さんはフランスに行ってスケッチをして来ては田園調布の自宅内にあるアトリエで仕上げる。その水彩画は絶品である。直線というのがない。
描き手の人柄がそのまま少し太めの輪郭線に現れている。
色彩は多色であ中でも赤と緑の使い方が誠に上手い。
東北の地で育った人とは思えない。
フランスの主たる地は殆ど描いているのではないか、特にプロヴァンスとパリの街並みがお気に入りの様だ。

一度京都の祇園を描いた有名な会社のカレンダーを頂いた事があったがこれがまた絶妙にして風雅であった。
今年用に頂いたカレンダーはパリが題材でありがたく掛けさせていただいている。
大手広告代理店にいた時は広告界の良心だとみんなにいっていた。

個展をすれば全作品完売する人気を博す。
多くの作品が鶴岡市に寄贈されている。
温厚にして意志強固、博学にしてすこぶる謙虚、東北人の特徴をずっと持ち続けている。
一年に一度は必ずご夫婦でフランスへスケッチ旅行をして来たのを知っている。

私も下手な絵筆を今年はと思っている。
50号を4枚が目標だ。昨年6枚描いているので10枚になったら恥を覚悟で個展でもと思っている。麻生哲郎さんの絵はさすが次々と赤い印(売れた事)がついていく。
私の絵にお金を出してくれる人は決していないだろうそれでも画材専門店のセールの知らせを待っている。

時に麻生哲郎さんは麻生太郎のご親戚といわれるのが嫌なんだとおっしゃっていました(笑)

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