私のよく行くお寿司屋さんご一行がある年に社員旅行で京都一泊の楽しい嬉しいルンルンの旅に出たのです。
なんで京都かと尋ねれば“そうだ京都、行こう”なのですという。
テレビCMで見た南禅寺の桜を観たいのだと。私はいいました。
あれはあくまでCMなのでコンピュータ・グラフィックで誇張しているからな、まあ広告表現上の許される?嘘だと。
今年もまたCMでそれはそれは見事な桜が描かれている。
画面の片隅に小さな文字でCM上の表現をしていますとちゃんと書いてある(ほとんど読めないけど)このCMは見る者を旅に誘う強い美力がある。
長塚京三らしきナレーションもよい。とてもよい。
で、お寿司屋さんご一行は旅から帰って来ました。
どうだった南禅寺の桜はといえば、一行はだんまりです。
主人が出てきてこんにちは、お池にはまってさ~大変の気分の様で。
CMにだまされました、いわれた通りの桜でした。
CMはだましてはいないんだよ。
きっとこんな気分になります、その気分を拡大誇張して表現しているんだからな。
札幌の時計台へ行ってみな、小さくて通り過ぎちゃうよ。
土佐の高知の播磨屋橋なんておもちゃと同じだよ。
名物に美味しい物なしと同じだなという事で店内はしんみりとなったのです。
瓢亭のとんでもなく高い朝粥なんて食べに行かなかったろうなといえば、主人は行きました。でどうだった、店は良い感じでしたが肝心のお粥があまり熱くないので、関西の温度なんだよ、関東の田舎者には京の御所風の温度はもの物足りないのかもなという事になった。
“そうだ京都、行こう”と“そうだ京都へ行こう”とかなりの差があるのだ。
騒がしいCMが多い中で大人の財布を開ける格調がずっと好きである。
おっと観たいドキュメントが始まる。“そうだトイレ行こう”
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