「うつつ責め」という言葉を知っていましたか。
これは過酷な拷問のこと。のべつ幕なしに尋問を浴びせて、夜も昼も眠らせない。
ブッシュ政権下でCIAがテロ容疑者にこの「うつつ責め」をしていたことが公表された。
顔に大量の水を注ぐ、氷風呂に入れる、真っ暗な独房に入れて大音響を流す、立たせたまま180時間眠らせぬ。
日本の場合は木の上に正座させ、その上に重い石を一枚、二枚と重ねていく。
北朝鮮の火あぶりの刑について読んだがこれがすさまじい。
人間の腸がふくらんでバアーンと次々に大爆発する。
そして頭も身体もバッバァーンと大爆発すると書いてあった。
かつて日本には治安維持法という稀代の悪法があった。
その悪法が着々と甦って来ている。
秘密保護法の名の下に隠れているがやがて頭をもたげて来るはずだ。
TVの報道も新聞も報道規制されてきた。
TV、新聞の選挙報道は前回の半分にも満たないという。
「うつつ」のもう一つの怖さは、国民一人ひとりが政治に無関心となり、何もかもに「うつつを抜かす」ことだ。ええじゃないか、えんじゃないか、と。
友人たちと一杯楽しく飲んでいたら急に数人の男が来て連れていかれてそのまんま帰らぬ人になる。つい一杯機嫌で権力批判みたいなことを口走っていたからだ。
一冊の拷問史を資料のために読んだが、人間が人間でなくなることを知った。
私といえば二日間風邪にうつつを抜かしていたました。
あそこが痛え、ここが痛え、とてもじゃないが拷問になんか耐えれるわけがない。
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