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2014年12月18日木曜日

「串かつと半ペン」



裏社会ではドジを踏んだり、ケチがついたりすることを「イモを引く」とか「ガミを引く」などと表現します。その語源はよく分かりません。
(私は表社会人なので)裏切られたり、憎たらしい思いをさせられると、あのヤロー串刺しにしてやるとか、串かつにしてやるとか怖い顔していいます。

一昨日は大雨、強風、寒気強烈であった。
私はとてもいい友人と、とてもいい仲間と三人で「串かつ」を食べました。
全然憎たらしくなく、全然楽しい串かつだったのです。

7時〜9時、銀座のおでん屋「お多幸」です。
大根1/4と竹輪1/2、がんも1/2、お豆腐1/4ずつ、三人で仲良く分けあって食べました。
それとマグロのぬたを少々、おでん屋だけどお多幸の串かつは相当カリコリしていい味なのです。太いネギ二本と太い豚肉二本が、コノヤローとばかり太い串でブスッと刺されて出て来るのです。

一人前二串だから二人前四串を三人で、私が一串、友人が二串(二本目のコロモは取っていた)、仲間が一串であった。思い出話はパチンコの玉みたいに楽しく弾けた。そしてソロソロと店をでると雨は上っていた。
二合ばかりの菊正宗がずい分と効いていた。

そんじゃ今夜は帰るからと別れ新橋駅に向かって歩いた。
久々に食べた串かつの味を思い出していた。いけねえ、また自慢話をしてしまったと反省した。

むかし何かというと、あいつら串かつにしてやるといっていた先輩の顔を思い出した。その先輩はもう一つ口ぐせがあった。
喧嘩して相手をコテンパンにすることを、「半ペン」にしてやるというフレーズだ。
体中骨抜き状態になるまでヘロヘロにしてやるという意味だ。
そういえばおまかせ1.5人前に半ぺんは入っていなかったことを思い出した。
若い会社員たちがベロベロになって群れていた。ビューと強い音をたてて北風が吹いた。

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