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2015年9月16日水曜日

「13発の銃弾」



「飼い犬に噛まれる」、信頼していた人間や、手塩にかけて育てた人間に裏切られたりした時に使われる言葉だ。


その紀州犬は余程凶暴だったのだろう。
身長120センチ、体重21キロであったという。犬は七歳。

千葉県松戸市の路上で飼い主など3人を噛んで警官3人に銃殺された。
首輪とリードで住宅の敷地に繋がれていたが逃げ出した。
警察官が制止を試みたが襲いかかった。飼い主の許可を得て発砲した。

警察官の拳銃の装弾数は5発のため標的に対し4発で決めるというのが暗黙のルールらしい。で、凶暴な紀州犬に対し3人の警官が発砲したのが13発、一人は全弾撃ったことになる。犬1匹に13発、何発かが命中し、何発かは外れ13発目で犬は倒れた。
この犬は前日にも人を襲っていたため発砲やむなしと判断されていた。

ある警察OBは相当警官は混乱して弾を外したといい、ある人は1匹の犬に13発なんて考えられない、実弾での訓練不足だという。何はともあれ外れ弾が人に命中しなくてよかったということであった。飼い主はどうやって繋いでいたのかは分からない。

土佐犬や紀州犬、秋田犬など日本犬は、いつでも闘う気満々である。
その気になるとリードなどブチ切る力を十分に持っている。
人間が支配できないプライドを持っている。

私が飼っていた犬にも8分の1ほど紀州犬の血が入っていたらしい。
私も愚妻も何度も噛まれた経験がある。白くて小さな犬であったが13才でこの世を去った時、大声を出して泣き続けた。銃殺された犬の飼い主はどうであっただろうか。
腹に何発も命中している姿を見て。14日住宅街でのバ、バ、バァーン!であった。

人間が飼い主を噛む場合はプライドを傷つけたか、分け前に不満の場合が多い。
何度か噛まれた傷口がまだ痛い。人の心は銃弾の如きである。
ちなみに犬は上から目線を嫌うらしい。語りかける時は同じ目線で話すといいらしい。

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