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2019年9月11日水曜日

「晴れの国で、ママカリ」

私は原始生活に憧れて来た。文明の進化に対して心よく思って来なかった。何故か(?)人間が人間でなくなってしまうからだ。誰かが何のために創ったか分からない人間という生き物は、果てしなき無尽蔵の才能を生む。現代社会においては、誰もが迎える「死」をまぬがれる以外のほぼすべてを、コンピューターや人工知能AIや遺伝子学がやってくれる。いずれは「死」を迎えたくても、薬一錠、注射一本、放射線のようなものを一瞬浴びせただけで、「死」ぬことはなくなる時代になる。人間社会は四苦八苦の世界だが、いつかは極楽へ行けるという、唯一の「楽」がなくなってしまう。もちろん、私のような人間には地獄が待っている。もうこれ以上、進化しなくてもいいよというくらいになった文明社会も、大自然の猛烈なパワーの前では、まったく無力化する。停電となれば、何もかもが機能しない。大洪水、そして大地震となれば、一本のマッチ、一本のローソク、一本の懐中電灯、一個のパン、一個のおにぎりのありがたさが分かる。私がこの歳になって今、考えている人生のコンセプトは、若かれし頃に一度提案し、拒否された言葉、「人間は、人間に帰ろう」である。もっと原始に戻って行こう。24時間明るい電気がついている街をやめよう。オール電化の家など停電したら、死ぬほど不便な状態になる。飛行機は飛ばず、列車は動かず、テレビもラジオも使えず、パソコンやSNSも使えなくなる。ピースジャパン、ピースワールド、ピースコスモスには、文明進化はいらない。太陽の光りと、日の明かり、星空の輝さえあればいいのだ。私の故里岡山、倉敷に行って来た。台風15号の影響でダイヤは乱れて、とんでもなく時間がかかった。でも久々に倉敷美観区入り口近くの、瀬戸内魚料理の店「浜吉」は、旨かった。同行のカメラマンの友人に、はじめて名物の「ママカリ」をすすめた。酢漬けと照り焼き、コハダほどの大きさだが、私は何より好きだ。シャコ、エビ、イカ、平貝、穴子、タコ、サワラ、それにホタルイカ、みんな旨かった。それに安い。店内は当然のごとく満員であった。ぶっかけうどんの名店を次の日探したが、まだオープン前だった。倉敷美観区を代表する林源十郎商店の熱血社長、辻信行さんが車で、アチコチ案内してくれた。真庭市でコンサートを終えて来てくれた。歌手の女性をマネージメントをしている人も一緒だった。以前、私の所にいた女性アートディレクターが無事第二子出産、その御祝いもかねていた。まだ2ヵ月弱。今は岡山で仕事をしている。名前がなんと「虎和」君、正しくは「トワ」ちゃんというらしい。岡山生まれのご主人が熱狂的虎キチ(タイガースファン)であった。辻社長は幸い私が持っていた、新作のジャムのポスターをみなさんと大感激してくれた。パリシャンゼリーゼ通りでも通用する斬新なデザインをした。ADの青木美穂さんが期待に応えてくれた。次は甘酒のポスターに挑戦する。久々の晴れの国、岡山は正に大快晴であった。帰路、小泉進次郎の入閣を知った。石破茂支持者だった。今回、石破派は完全に干されて、アジの開きにされた。小泉進次郎を取り込んで、これからの2年では、難しいという憲法改正のために、4選の手を打った。小泉進次郎は口舌の徒。いかようにも行動を変えるだろう。衆議院選挙がぐっと近づいた。必ずやるはずだ。そして、その後最大派閥のボスとなる安倍晋三は、総理大臣を辞めた後もずっとずっとキングメーカーとなる。さて、ユダは誰か(?) ブルータスは誰か(?) 裏切り者はすぐ側にいる。屈折した野心と共に。金と権力は一度手にしたら離せない。まったく非原始的社会にうんざりとする。が、これが人間社会なのだろう。小泉進次郎の次は橋下徹vs山本太郎がニュースを騒がすだろう。
                               (文中敬称略)



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