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2020年1月23日木曜日

第10話「私は落花生」

私は「落花生」一族に、ピーナッツや南京豆や、バターピーや、シュガーピー(砂糖まぶし)(?)がある。生ゆでのや、塩ゆでもある。親戚に柿の種と一緒になった柿ピーがある。これは柿の種が主役か、ピーナッツが主役かの論争が今だに定まったていない。私落花生といえば、千葉県八街(ヤチマタ)産が有名だ。八街といえば、初等少年院で有名、遠い昔少年院が恐かった頃、ヤキは印旛か八街か、と言われた。印旛とは、印旛沼少年院だ。入所するとマッサラ(新入り)は二、三ヶ月間、古年兵のような先輩から、ボコボコにされるヤキが入る。ヤキとはリンチの事である。私落花生は八街の名産であって、食べ出すと止めることができず、落下生でなく落下死するほど、食べ始めたら止められないほど美味しいのだ。途中で何度かこのまま食べていては、マズイ、ヤバイ、死ぬかも分からないほど美味しい。食べるリンチだとなる。他の物に比べて高価であるが、ひとたびパコッ、プチッ、ポコッと割ると、ヒュータンみたいな中に強力な味が、ザ、ピーナツみたいに入っている。ロッキード事件で、ピーナッツは有名になった。米国のコーチャンと共に一粒一億とかで。昨日夜、男三人で私落下生談義で、談論風発した。食べ出したら絶対途中で止められない。このまま食べ過ぎるとヤバイと思い、アチコチ手の届かない所に置いても、もうちょっと、もうちょっとと食べてしまう。袋に入れ輪ゴムでガッチリ固めて、食器棚の一番上とか、天井裏みたいな所に隠しても、やっぱり食べるために脚立などに乗って食べてしまう。私落花生は先日、私の持ち主である人が、千葉県八街産の落花生を頂き物して、食べ始めたのだが、どーにも止まらない。このままでは、落花死してしまうからと、持ち主が平塚の鍼灸の達人に連絡をし、もうヤバイ、半分取りに来てくれと連絡をして、半分トレードされた。落花生や、ピーナツ、バタピー、柿の種を、ハイ、今日はここまでと、ピタッと止めることができる人は、奇跡の人と言って間違いない。偉大な人といってもいい。何故千葉県産、特に八街の落花生は美味しいのかについては結論は出なかった。森田健作知事は分かっているだろうか(?) 落花生一族はカロリーが高い。11粒以上はとんでもないカロリー過剰となる。鼻血ブーと、今は亡き谷岡ヤスジさんのマンガみたいになる。私落花生は東海道線内のトラブルのもとでもある。私を食べている人の隣に臭いに敏感、狂暴、乱暴、暴言を言う人が座ると、大事件に発展することがある。茅ヶ崎在住の人は、ウルセイ、クセイ、家で食え! と言ってモメた。が、その人が落花生地獄にオチイッタのだ。モシモシ、アノネ、千葉県八街のスッゴク美味しい落花生取りに来てくれる。オレ死にそうだから持って行ってと。ワンタン3等分、小チャーハン3等分、他にレバニラ(ニラレバ)春巻き、焼売、を3人で仲良く食べて落花生話は終った。私落花生はいささか心苦しかったのだ。私は、善と悪の間を行ったり来たりしている。何故か11粒までは、実に健康食らしいのだ。
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