キムタクは終わった、と言っても巨人軍の故木村拓也選手の事ではない。巨人軍のキムタクは試合前コーチとしてノックをしながら倒れ亡くなった。そして一つのレジェンドつまり伝説が生まれた。
一方の木村拓哉はSMAPのキムタクである。
彼は千葉県出身、今をときめく大デブ女性コラムニスト、マツコ・デラックス(37)とは千葉県犢橋高校の同級生だ。しかし彼は決して千葉県出身とは言わず書かず東京都出身であるとプロフィールに記す。
何故でしょうかチバタリアンと言われたくないとしたら私の娘は千葉に嫁ぎ二人の孫は千葉で生まれた。千葉に対する侮辱である。
テレビの世界では月曜日の九時のドラマは月9と云って別格であるらしい。かつてキムタクは25%から30%の視聴率が当たり前だったそうだ。
五月二十八日金曜日、東京駅は社民党福島党首罷免の号外で大騒ぎであった。
夕刊を五紙買って列車に乗る。様々な記事の中にキムタク神話崩壊をハッキリ裏付けた「月の恋人」の大苦境。15.6%まで視聴率が下落とあった。第一話22.4%、第二話19.2%、第三話が15.6%、関西ではなんと12%台と書いてある。CMにバンバン出ているから人気もバンバンあるのかと思ったが今や「嵐」という若者達の時代であるという。キムタクは何もやっても同じ演技らしい。
又、ストーリーがもうトンチンカンでリアリティゼロの机上のドラマと書いてある。
不思議なものでこういう記事を読むとよし今度の第四話は見てみようかなと思ってしまう。あと三年で不惑の年となるのにクサイ芝居で10%を切ってしまうかもしれない。芸能界に詳しい友人がこのドラマに出ている篠原涼子が北川景子のあまりのド下手な芝居にどん引きになっていると言っていたのを思い出した。
脚本家より偉いマネージャーがいてあれこれ脚本を直すらしい。私なら木村拓哉にフランスのフィルムノワール(暗黒映画)の様な役をやらせたい。例えば「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンの様な。きっと新境地を見い出すだろう。
他の新聞を読み出すとカンヌ映画祭の記事、作品がすっかり映画不況で小粒とか。日本の作品は観る影もなし。そこにツーショットの写真があった。アラン・ドロンとクラウディア・カルディナーレがカンヌのパーティーで写真に写っていた。74歳と72歳になっていた。
イタリア映画の名作「刑事」で自分の男がピエトル・ジェルミの扮する刑事に捕まって、車で消え去って行く。その車を走って追うカルディナーレ。最高のラストシーンだった。名曲のアモーレ アモーレ アモーレ アモーレ・ミオの歌が切なく悲しく流れる。
何回観たか判らない。そのカルディナーレは見るも無惨に変形していた。アラン・ドロンはまだまだいい味を出している。「太陽がいっぱい」で捕まった男が刑務所から出て来たその後の話なんて映画を作ったらどうだろうかと思った。いいだろうな、ちなみに世界の映画の名ラストシーンは1.シェーン、2.第三の男、3.望郷(ペペルモコ)。その次が「市民ケーン」そしてあのゲイリークーパーの「真昼の決闘」と云われている。
家に着いてテレビを点けると福島みずほがベタベタにグロウした赤い唇で私を罷免するのは沖縄や国民を裏切る事です、言葉に責任を持つ政治をと未練たらたら話している。
社民党は次の大臣になりたい人とか筋を通せとか本音と建前とかが行ったり来たりウンザリしてボタンを押したらピンポン大会(卓球ですね)をやっている。
こっちこそ白い球が行ったり来たり、よくまあ飽きずにやるなと思って顔を上げたり下げたりしながらこの文章を書いている。
あんまり行ったり来たりが続くので一時で終わりにされてしまった。
私の大尊敬するアートディレクター浅葉克己先生は卓球命。きっと怒っているだろうなと思った。浅葉さんは六本木合唱団の大幹部。財界、政界、スポーツ界、芸能、芸術様々な人々100人以上で合唱する。そう云えば鳩山由紀夫総理とも大の仲良し。何しろ民主党のマークをデザインした人だから、私も会社の顧問もしてもらっていた人だ。
何もかも卓球のラリーの様に行ったり来たりだ。世の中本当にうまく行かない。
「月の恋人」ってどういう人間だろうか。外は雨が降り出した。明日は孫の運動会、どうか雨が降りません様にと祈るばかりだ。
今頃になって政治家の言葉の重さ、軽さとはなんてスットコドッコイの事をどこの局のキャスターも言っている。お前達の言葉の重さ、軽さをまず考えろと言いたい。
その昔中野正剛という政治家が自らの発言に責任を取るとして国会で答弁した後、家に帰り自決した。こういう人物出て来ないかね、まったく。民主党と国民新党それに共産党がくっついたら面白いと思う。これぞよりましな政府だ。
さあ熱いシャワーでも浴びるか。ボールペンのインクも無くなったし。
0 件のコメント:
コメントを投稿