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2010年6月24日木曜日

人間市場 やってみなはれ市


これは恐れ多い推測である。

先日、宇宙飛行士野口聡一さんがソユーズで帰還した。本来であれば帰国したである。半年近くも宇宙船の中で生活をしてきた、その体力、その意志、その好奇心、その探求心、その他全てのものに敬意敬服をする。何故こんな不届きな推測をしたかと言うと、帰還して来た後歩く事もおぼつかない中でインタビューにこう応えた。

今何をしたいですか「冷たいビールを飲みたいです」、これから何をしたいですか的な資問に「今すぐにでも又宇宙に帰りたいです」と応えた。うーんと私は思った。
きっとこの人は淋しい、孤独な人なのではないのだろうか。又、心から愛する女性、心から愛する家、心から愛する友人、心から愛する食べ物やどうしても語り合いたい相手がいないのではないか、つまりはこの地球という故里に絶望しているのではないだろうか。既に帰国すべき国がないのではないだろうかと思った。

何故か可哀相な人なんだと思った。常識的にはとりあえずぐっすり寝て、好きな物を食べて、愛する人々と語り合って、それから未だ未だ調べたい事があるのでもう一度宇宙に帰りたい、私の第二の故里ですからね。こう応えれば私は素直な気持ちになっただろう。既に宇宙空間の中で人間的ではなく宇宙人的になってしまっているのかもしれない。命を懸けて愛する人がいたらどうであっただろうか。

冷たいビールを飲みながらこんな推測をしてしまった。人間の故里、南アフリカでW杯がキックオフされた。地球が熱狂している、自分たちの国への想い、自分たちの民族の誇り、自分たちの名誉、愛する人々の為に熱狂する。

今や一瞬の内に世界中で熱狂を享受出来るのは宇宙開発が生んだ通信のお陰だろう。
野口聡一さんたちの先人の挑戦の賜と云える。つくづく人間は凄いと思う。地球という大宇宙の中の青い一つのボールの行方を追う科学者達、サッカーコートの中の白いボールに命懸けで襲いかかる人間達、いずれも人間という誰が創ったか分からないヒト科人間という生き物だ。

願わくば宇宙から帰った人が直ぐに宇宙に帰りたい、そう思わない地球であってほしい。あ〜やっぱりニッポンはいいですねと言って貰える様な国に。


国技国技と云っている大相撲が賭博とか暴力団と付き合っている。それは問題だなどと呑気な事を言っている。本気で警察が調べたら理事長を始め親方全部、相撲取り全部いなくなってしまうだろう。一度解散して国技などと恐れ多いことをいわず「国闘技」に名を変え世界中の国の人に参加させればいい。当然税金をしっかり払わせて。

政治家の事務所経費の中にキャミソールとかヌード雑誌とかたこ焼きまで入っている。政治の透明化を図ると大声で二重人格の菅直人が叫んでいる。本気でやったら政治家は一人もいなくなってしまうだろう。国民の怠慢でもある。何事も人任せ、そのくせ何かあると一億総評論家と化す。ウンザリする国である。

野口聡一さんが冷たいビールを飲んだら宇宙に帰りたいという気持ちが分かる。ただ私には愛するものがたくさんある。飲みたい物、食べたい物、会いたい人々、行きたい処もたくさんある。

「国破れて山河あり」という言葉があるが既に山河は無くなってきている。
ある居酒屋で男三人、女性二人が飲み物をオーダーしていた。男が聞く、君たち何飲む?女の子が応える、ビール以外なら何でも、じゃ僕達もビール以外の飲み物でいい。
何たる事か「とりあえずビール」というのはニッポンのルールだったのだよとその場に行って叱ってやりたかった。

日本酒をオーダーする女性、カルピスサワーとかをオーダーするいかつい男、男の色気がなくなり抱かれたくなくなり、結婚したくなる、むべなるかなである。結婚しても一年間に一度もSEXしないセックスレス夫婦が多いという、まるで宇宙人だ。

かつてサントリーの佐治家の家訓は「やってみなはれ」だった。その通り何事もまずやってみなはれでやんす。とりあえずはビールから始める事。

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