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2010年6月25日金曜日

人間市場 節水市


本物のエコロジスト(節水家)とはこういう発想をする人を云う。
サンパウロ発の記事を読んで感心した。「シャワーの最中におしっこをしよう」という提案をしたのは最もリッチなスーパーモデルとして知られるジゼル・ブンチェンさん(29)。

彼女は水洗トイレの使用によって水を無駄にしないために「シャワーの最中におしっこをしよう」と自らのブログで呼びかけ話題となっている。
ブンチェンさんは地球環境を守るために自分で出来る事をしようと訴え、「食用油を流しに捨てない」「紙は画面を使う」などを提言。
シャワーの中でおしっこをすれば年間で83220㍑の水を無駄にしないで済むとアピールしている。ブンチェンさんはドイツ系ブラジル人のモデルで米国を中心に活躍、総資産額は約165億円とも云われている。環境問題のキャンペーンに熱心に取り組んでいる。

歳を取ってくると皆、前立腺肥大となり全部スッキリ出ない人が多くなる。何度も何度もトイレに行く事となる。無駄に歳を取って無駄に水を使うと家族の視線が厳しくなって来る。堂々とお風呂でしてもいいのだよと言いたい。但し、湯船の中ではイケマセンです。

昔銭湯に行っている頃、おじいちゃん湯船に気持ちよさそうに入っていて時々体をブルッと震わせ、ニタッと笑っていた。今思えば湯船の中で緩んでしまったのだろう。
銭湯はすっかり無くなってしまったからそんな風景は近頃少ない。温泉場などでは大いにあるはずだと思う。

節水と言えば私の知人が節水に苦しんでいる。
知人とは銀座、赤坂等のクラブのママさん、ホステスさんである。この種の人たちを世の中では水商売という。今流行の世界的ウォータービジネスとは違う。
こちらは一晩一晩体を張ってお客さんを取り合う。企業が節水対策、つまりは交際費をカット。民主党政権になって夜の街に政治家先生が出て来なくなった(そっと隠れてきているが)相撲界が大混乱でお相撲さんがタニマチと来ない。

自分の金で飲む様なバブリーな人間が少なくなった。小役人や官僚たちがタカリ酒が出来なくなった。隅から隅まで節水対策を徹底して来た為、ママさん悲鳴絶叫、ホステスさん泣き落とし電話が掛かって来るがこちらも節水対策はバッチリなのです。

但し座って五万、飲んで八万、酔って十万という超高級クラブは満員御礼らしい。湯水の如く金を使う人間がいる。まともな職業の人間はまずいない。
詐欺師、闇金屋、宗教関係、芸能界のタニマチ、エセ作家、映画界ゴロ、不動産ゴロ、スポーツ選手、出版ゴロ、パチンコ業界、会社の金を使い込んでいる人間達、水道の蛇口を開けっ放しの黒い人間達と思って間違いない。

それでも少しはママさん、ホステスさんも節水をしているらしい。毎日必ず美容院に行っていたのを少しでも減らしているらしいから水商売全体でかなりの節水にはなるやもしれない。最近は出勤制限というのがあって毎日出る事が出来ない女の子がいる店から連絡が入って今日は出なくていいよとか、お客さんを持ってないとか、同伴が少ないとか、指名が少ないとか、美人過ぎてお客さんを見下しているとか、いろんな理屈をつけて出勤を制限する。

で女の子は頭に来て店を辞める。しかし狭い世界、店と店の間で情報が交換されて銀座から干されて池袋や渋谷、新宿と流れ流れて行く。節水の世界は演歌の世界となって行く。
この世で一番美しい水は働いた人間が流す汗と、悲しみに耐えて流す女性の涙という。

汗は熱いシャワーで消し去り、涙は白いシーツに染み込ませて欲しい。夢は夜ひらく。

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