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2010年6月30日水曜日

人間市場 名前市

山形県天童市にある「天童荘」という処で書いている。
深夜三時である。昨日「奥山農園」でたわわに実った見事な佐藤錦を友人達と取り合った。

昨年と同じメンバーに一人お人形を追加して来た。F−1レーサーの中野信治さん、相変わらずクールで格好いい。一人は藤原紀香さんお気に入りの写真家菅原一剛さん、相変わらずおしゃれな人だ。一人は山形出身の広告代理店の社長大泉勉さん、それとプラスワン。

大泉さんの高校時代の友人が仙台まで大きなバンで迎えに来てくれた。
さくらんぼは天候の影響で一週間位取り入れが遅いらしい。農園の木に真っ赤な実、それを取っては食べた。
木の上の方が陽を浴びて甘い下になる程酸味が強い。真珠の分け方と同じ方法で大きさを数種類に分ける、小さな四角い板の上に乗ったさくらんぼが微妙な重さをくるくる回転寿司の様に廻りながら選別される。
ぜひ送ってあげたい人に一番いいのを送った。



天童荘」は感動的な懐石料理旅館、明治の頃から現在で五代目、もともとは「鰻屋」さんであったとか。その風格と格調は見事の一語。その造り、広い広い部屋、あまりに静か故テレビのスイッチを点けなかった。

十一時から日本VSパラグアイ戦を見る。夜食が作ってあった。お料理芸術的、お姉さん達が親切な事。山形に来たらぜひ「天童荘」へ。


さて名は体を現すと云う。下手な本を書くに当たって主人公にチョット珍しい名前を考えるため有能な私の右腕上原嬢に調べてもらった。何とも面白すぎる、楽しすぎる珍しすぎるのが送られてきた。その一例をご紹介してみる。
味水 みみず
前明力 まいみょうりき
水毛生 みもう
前伊礼門 まえいれいじょう
水門 みもん
孫左近 まごさこん
水鳥川 みとりかわ
味舌   ました
水穴 みずあな
級久保 またくぼ
水洗 みずあらい
松七五三 まつしめ
水出 みずいで
松鶴 まつづる
水姓 みずうじ
萬里小路 までのこうじ
水落 みずおち
大豆生田 まみうだ
水利 みずかが
回り道 まわりみち
水柿 みずがき
正月一日 あお
水掛 みずかけ
上り口 あがりぐち
水堅 みずかた
春夏冬 あきなし
水庫 みずくら
阿世比丸 あせびまる
水子 みずこ
白水郎 あま
水主 みずし
己己己己 いえしき
水尻 みずしり
猪鹿月 いかつき
水清田 みずせだ
異儀田 いぎた
水溜 みずたまり
砂金 いさがね
水足 みずたり
飲酒盃 いさはい
水垂 みずたる
砂盃 いさはい
水冨 みずとみ
五老海 いさみ
御神本 みかもと
一円 いちえん
御正山 みしょうやま
一番ヶ瀬 いちばんかせ
御簾納 みすの
入南風野 いりはえの
御菩薩池 みぞろけ
十六女 いろつき
弥陀 みだ
浮気 うわき
御滝 みたき
宇津巻 うづまき
御立田 みたてだ
雲丹亀 うにがめ
御旅屋 みたびや
裏隠居 うらいんきょ
御調 おしらべ
漆真下 うるしまっか
光来出 みつくで
雲類鷲 うるわし
民法 みんぽう
延命 えんめい
無敵 むてき
追出町 おいでまち
一番合戦 いちばんがっせ
王隠堂 おういんどう
鬼首 おにこうべ
王来王家 おうらいおうけ
一法師 いちほうし
大炊御門 おおいのみかど


なんかこの様な名前を見ているとその本人に一人一人会いたくなってしまう。
想像力を掻き立てられる。名は体を現す人生を送っているのだろうか。

明日山形出身の写真家土門拳の記念館に行く。この記念館を設計した人が又凄い人なのだ。そしていざ出羽三山へと向かう。都会生活を卒業する時期が近づいている事を一日一日体が感じる。山形は緑一色だ。山には神々が宿っている。

サッカーは死闘であった。クタクタになった本田選手がPK戦の前にじっと手を合わせて祈っている姿を見た時嫌な予感がした。彼にはふさわしくない姿だった。

今度小説を書くとしたら主人公の名前は駒野にする事に決めた。
勝負は残酷だが結果は美しく清々しい。天童市は将棋の駒作りで有名な所であった。何かの因縁だったのかと思った。

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