牛のオッパイといえば牛乳である。
私の胃腸はすこぶる過敏であるから牛乳は苦手な飲み物だ。
飲み味は好きだが直ぐに胃腸がゴロゴロしキューキューとなる。
四方八方トイレに囲まれている処ならば冷え冷えの牛乳を飲んでもいい。
割りとパンが好きである。
ガキの頃コッペパンにコロッケをはさんで食べるのがうれしかった、おいしかった。
コッペパンを切るとき包丁に力を入れるとパンがへこんで駄目なことを学んだ。
力を入れず静かにそっとが基本だ。
包丁の刃をコッペパンの側面に横にして少しばかり力を込めて引くようにする。
刃はコッペパンを等しく二分割する、全部切ってしまわずパンの皮一枚を少し厚めに残す。そしてバターではなくマーガリンをナイフで塗る。
左官の職人さんが壁をコテで塗るように。
そこに焼き上がったコロッケをのせ、ブルドックソースを全体的にかける。
昨今はキャベツをはさむが私はそれを好まない。
パンとコロッケとキャベツとブルドックが混然となってコロッケパンというシンプルさをジャマする。その上キャベツがパラパラ落ちる。
マーガリンの上にマスタードを重ね塗りする人もいるが、ツーンと来てやはりシンプルさを失う。理想的なのは時間が少し経ったコッペパンとコロッケが望ましい。
コッペパン一個にコロッケ二個となればサイコーの贅沢である。
ここで絶対的に必要なのがコーヒー牛乳だ。
ブラックコーヒーとか紅茶とか気取ったのは駄目、コロッケパンというアナーキーな特権的食べ物には、コーヒー牛乳なのだ。ガキの頃は名糖牛乳が決まりだった。
コロッケパンは屋内で食べてはウマくない。
原っぱとか、階段の上とか、石段の上とかが最高だ。公園のベンチもかなりいい。
私の場合はコーヒー牛乳には牛乳が入っているので食べる場所を特に選ぶ。
あ〜うまかったの後に、ゴロゴロとキューキューが来るからだ。
昨日パン屋さんでコロッケパンとブリックパックに入ったコーヒー牛乳を買った。
正式なコッペパンでないのが残念だった(小型だった)、正式なコーヒー牛乳(瓶入り)でなかった。どこで食べたか、歩きながら食べた。
左手にコロッケパン、右手にコーヒー牛乳、ストローでチューチュー、ブリックパックはダメモノだ、最後まで飲むことが難しい、底の角の方に残ってしまう。
ジーパンにアロハ、ビーチサンダルにコロッケパンとコーヒー牛乳、東京でなく茅ヶ崎ではこれが堂々と許される。
買い物をした文房具屋さんのある駅から家までの途中、ヤバイ、ゴロゴロして来た。
で、安心できるオートバックスのロビーのソファーに座った。
今年の流行語大賞に、舛添都知事の“第三者”と、安倍総理の“新しい判断”が選ばれるだろう。役人とは実に新語を作るのが達者だ。
全ての公約を破っても“新しい判断”といえば通ると進言したのだろう。
雷の季節には未だ早いのに一寸先は闇という、永田町はゴロゴロしはじめたようだ。
総理大臣のおなかも。都知事のオシリには火が付いている。
決して消えない火がボーボーと。
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