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2016年6月30日木曜日

「串カツ」




長い間お世話になりました。
これにて店を閉めますので、とまるでどこぞのクラブのママさんがテレビであいさつをしていると思ったら、自民党小池百合子議員の東京都知事選への立候補声明だった。

クラブに行くとママさんやチーママは太い客(上客)のところへ行っては、いらっしゃ〜い、まい日待ってたんですよ、来てくれないとお店やっていけないんだからもォ〜と、アッチコッチのテーブルを回る。小池先生もアッチコッチ政党を渡り歩いた。

♪〜赤い夕陽よ燃え落ちて…。小林旭の大ヒット映画「ギターを持った渡り鳥」の主題歌だが、小池先生も赤い夕陽のごとく燃え落ちるのだろうか。
ハタマタなかなか食えない先生なので、ここ一番私は健在よ、忘れないでねの行動かもしれない。

女性にとって愛されなくなることより、忘れ去られることが最大の苦痛という(何かで読んだのです)。
キミのことはもう愛せないきっぱり忘れたいんだ、なんて言われたら出刃包丁の出番とか、味噌汁に大量の睡眠薬とか、崖の上で背中を押される。
小池先生も崖から落ちる覚悟だとか言っていた。

人気グループ嵐の櫻井翔君のパパが家族に迷惑をかけているのでと固辞しているらしいが、私の推測だとジャニーズ事務所が嵐をオリンピックに使いたいのでパパ出馬に大反対なのだろう。

黒澤明の名作「悪い奴ほどよく眠る」の中で下っ端役人がこんなセリフを言った。
役人というのは上の人の命令が絶対で、上の人を守るためなら死んでもしゃべらないと。確かこんな言葉だった。役者は名優藤原釜足さんであったと記憶している。
土地開発公団の汚職事件をモチーフにしていた。官庁とは軍隊と同じ鉄の組織なのだ。
学歴、家柄、閨閥、政治家のおぼえめでたいが全てとなる。

役人の頂上である次官になった櫻井パパがその上司である人間に私は固辞しますと言うのは基本的にありえない。ジャニーズ恐るべし(?)。
だがやっぱり最後は役人の掟に従うかもしれない。
機先を制す、小池百合子先生はここが売り時と手を挙げた。

さていかほどの値段が付くだろうか。
黒澤明の映画では、地下に閉じ込められた上司が空腹に耐えられずにしゃべってしまう。だが正義感ある主役の三船敏郎は闇の力によって殺される。
かくして悪い奴はよく眠る。
私は不眠症だからひょっとして良い奴なのかもしれない(?)。

昨夜銀座のおでん屋「かめ幸」(お多幸の兄弟分)で私の連れ二人が串カツを食べていた。ソースジュージュー。
昼に肉を食べていたので私は頼まなかったが、やけにウマソーだった。
今夜おでん屋にて人に会うことをコロッと忘れていた。
串カツあるかな。
(文中敬称略)

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