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2019年5月27日月曜日

「フレーズの時代」

昨日は、日本国が永遠に米国の従属国であり続ける姿をまざまざと見た日。戦勝国に無条件降伏した国の無為無策を改めて見るべく、「映像の昭和」を再び見た。悪夢であり、真実であった。日本陸軍の階級は、陸軍士官学校の成績上位者から決まっていったという。満州国をつくった山形県出身の石原莞爾は最上位の成績であり、陸軍大臣の身でありながらピストル自殺をできなかった東条英機は、それよりもずっと下位であった。石原は終生、東条を見下した。海軍は日本陸軍を世界情勢をまったく知らない無知無能の根性論者(終戦時はとくに)で、外交とは何ぞやを知らない者たちと評していた。陸・海・空がバラバラに動き、戦争時の最大重要問題である。食料物資を補給することを無視して“現地調達”を命じた。これはすなわち、現地にて略奪せよとのことである。日本軍の戦死者は、数百万人になった。その死因の70%近くは餓死であった。空腹を極めた元職人さん、元農夫、元先生、元学生、元床屋さん、元魚屋、元八百屋、元そば屋、元乾物屋さん、職業の数だけ生まれた軍人たちが、骨と皮になり、木の根をかじり、雑草を食べ、ネズミ、昆虫、トカゲなど動く物すべてを食べ、最後の命令「玉砕せよ」の命令下、抜刀してひたすら突撃をし、戦勝国の近代兵器によって、撃ち殺され、焼き殺され、爆死させられた。そんな日本軍に対して戦勝国は人間の狂気を見た。「頼むからジュネーブ協定があるんだ(捕虜を守る)。白旗を上げてくれ、ギブアップしてくれ」。神をも恐れぬ異常な姿に、若い兵士たちは気を狂わした。戦後はいまだ73年である。それはいまだ戦後ではないことを物語っている。戦争を体験した人々がたくさんいる。「外交とは術である」と“勝海舟”は晩年、記者たちに語っている。術とは知識、胆力、気迫であるのだろう(外交は相手にナメられたら負けだぜと)。ゴルフ、大相撲、炉端焼き、微笑外交である。すでに事務レベルで主要な答えは出ていて「“とりあえず選挙後”までは待ってやるよ」と、伝えられただけなのだろう。占領下にいる日本人の一人である私自身を確認した日でもあった。深夜、自分のライブラリーのドキュメンタリーを見た。そこには、ボブ・ディランが、ジョーン・バエズが、サイモン&ガーファンクルが、イーグルスが、ビートルズ、U2などが出て名曲を歌っていた。人間は何故に戦うのか、人はどこまで残酷になるのか、国は何故に分断されるのか、人間はどうしてチューンガムをかみながら雑草を焼き払うように人々を焼き殺すのか。そして原子爆弾を落とせるのか。人間は賢者になれないのか、愚かなままか、滅び去るまで狂気の世界でドラッグにまみれるのか、人間は人間によって救けることができるはずではないか。私はフォークソングの復活を確信した。ダンスリズムの時代からフレーズの時代になると思う。「戦争と平和」が目の前に突きつけられて来たのだから。シンガーソングライターたちは、今こそフレーズの翼を広げよ。さて、日本国政府の本音は、トランプに八百長は付きものだ。本当に政治オンチの迷惑なツイッター野郎だぜ。まあ利用するだけ利用するか。あと一日、みなさんおつかれさん、あいつが帰ったらポーカーでもするか、それともゴルフでも。何か賭けるか、えっ、この日本をかい(?)。有史以来、日本人は好戦国民である。一方トランプは、「しっかり貸しをつくっておいたぜ。かなり脅しを入れたから、選挙が終わるまで待ってくれだとよ、ジョーカーはいちばん高いときに使うさ」。こんなところかも。(文中敬称略)

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