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2020年4月22日水曜日

第56話「私は数字」

私は「数字」である。私数字は実は数学が大の苦手である。が、数字を理解することはできる。ここに記す数字は、元通産官僚古賀茂明氏が、四月二十二日の日刊ゲンダイに示した数字だ。アベノミクス7年の悲劇/「沈みゆく日本経済と産業」という、新連載シリーズの第一回であった。それを知った感情は省く。私数字が大ファンである、同志社大学「浜矩子教授」がノミクスと言っていた通りの数字だ。史上最低の日銀総裁黒田東彦の罪も大きい。病的嘘つきと、病的ホラ吹きが仕組んだ愚策のツケは大きい。医薬に詳しいある賢人が、我が国のリーダーの病的嘘つきは、現在服用している強力な薬の副作用で、すでに本人は自分が何を言っているのか、何を言ったのか分からない。そして誇大妄想になる。アドルフヒトラーも同じだったと言う。当然内閣の大臣たちはそれを察知しているのだろう。国民はそんな分別もつかないリーダーに支配されている。で、数字だがGDP(国民総生産)で見ると、1990年ごろ日本のGDPは米国の半分以上あったのに、2018年には4分の1に満たなくなった。中国は2010年に日本を追い越し、18年には日本の2.7倍と大人と子どもの差に。一人当たりのGDPの世界順位でも90年代は常に1桁で2000年には2位だったが、安倍政権になってからは、民主党政権の10位台から一気に下降し、18年は26位、アジア・中東でも何と7位。物価上昇分を差し引いた実質的な給料は、ずっとマイナス4%以上減っている。21世紀に入って先進7ヵ国で実質賃金が下がっているのは日本だけ。そして世界一の借金国。支持率を気にするために、日銀にバンバン株を買わせる。日銀はバンバン紙幣を刷る、そして赤字は増える負のスパイラルだ。エラソーに黒田総裁は、トリクルダウンだなんて言ったが、トリプルダウンだ。シャンパングラスを積み上げて、下に落ちて来たのは、マスク2枚だけ。米軍では使えなくなったオンボロ機をジャンジャン買わされる。本当はこの人がやらねばならないはずの、財務大臣麻生太郎は、まったく無視され状態何の影響力もない。ただ持っている莫大な資産に、おこぼれチョーダイと人数が集まった。その数字だけが影響力。私数字はこの政治家を見ていると、この国が悲しくなる。政権中枢にいても座る座布団がない。九州男児としての誇りも、政治家としてのプライドも持てないほどボケている。実に見苦しい存在だ。100年に一度と言われている、コロナウイルス問題を他人事にしか見ていない。私数字は今日本全国の大企業以外の、中小零細企業や飲食店、各種フリーランス、各文化人、映画人、ミュージシャン、劇団関係、演劇人、各種楽器演奏者、各種料理教室、陶芸や絵画教室、ミニシアター経営者、などなど文化の力で人の心を動かしてくれる人々が、このままじゃアウトだと言っているのを聞く。ドイツではまっ先に文化人たちを守る手を打った。それは人々の心を守ってくれるからだ。私数字は思う間違いなく史上最悪最低の七年間の政治だと。私数字はナメたらいかんぜよと言った、夏目雅子さん(故人)の映画を思い出す。~「何から何まで真っ暗闇よ すじの通らぬことばかり 右を向いても左を見ても ばかと阿保のからみあい どこに男の夢がある」と歌った、鶴田浩二さんを思い出す。現在午前七時四十二分四十六秒。眠気が来ない。昨夜太宰治原作の「ヴィヨンの妻」を見た後、作ることはできない短編映画のシナリオを書いた。私数字は“√2ヒトヨヒトヨニヒトミゴロの映画を作りたいのだ。そう言えば小泉進次郎という大臣は、とんとお目にかからないが、まだ育休中で、ミルクをあげているのだろうか。私数字が待望するキャリア豊富な人が、きっと世を救ってくれるはずだ。北朝鮮の魔王「金正恩」はオプソ(終り)なのだろうか。(文中敬称略)




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