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2020年4月27日月曜日

第58話「私は学習」

私は「学習」である。ずーと座敷牢生活を私学習はしている。この二週間近所に住む息子以外誰とも会っていない。(鍼灸の達人には来てもらった)どこにも行ってない。バスもタクシーにも乗っていない。二週間で使ったお金は、達人にお支払いした以外は3000円位である。新聞代が殆ど、禁酒しているので酒代ゼロ。キリンの「生茶」と、「ボルビック」のミネラルウォーター、大好きな「みたらし団子」、「甘栗むいちゃいました」「ノザキのコンビーフ」、「十勝チーズ」、「ところ天」、「豆まんじゅう」、「ノンアルコールビール」、「ジャンボモナカアイス」「むかしながらの酢昆布」など。私学習は3000円あれば二週間現金を使わずにいられることを学んだ。が、J-COMとネットフリックスで、有料映画を30本近く見たから、それは別途料金として、口座から落とされる。毎日下半身に負担のかかるストレッチをしているので、筋肉がパンパンになっている。シャドーボクシングを3R×2分。一日15時間以上テレビとか映画を見たり、古い新聞を読んだり、大長編小説を一日30ページ(2時間かかる)読んだりしていると、粗末な椅子なのでオシリがカチンコチンに固くなってしまう。この度の新型コロナウイルス問題に近い、パンデミックの映画も数本見た。又、世の中でいわゆる知識人、文化人といわれている人たちが、どんなメッセージを語るかとチェックしていた。博士、哲学者、科学者、社会学者、漫画家、コピーライター出身の経営者、小説家、教育者、人類学者、医師、経済人、作家、などなどであった。人生のなんたるかを全く経験していない、社会学者古市憲寿なる若者の、中身のないスカスカの文明論を語る早口に、バーロ10年早いよと思った。もっと人生に鍛えられてから、ノーガキを言えと思った。勉強はできても、アタマが悪い。真実と理論は違う。すっかりテレビタレント気分になっている我が身を、この際学べと私学習は思うのだ。(もっとタレントさんを見習え)NHKのチコちゃん風に言えば、ボーとして生きんじゃネエよみたいで、「その存在のあまりの軽さ」という映画の題名みたいだ。この14日間でオッと気づかしてくれる人が一人いた。その御方は高名な建築家であった。曰く「箱から出よ、自然と共生せよ、みたいなことであった。家という箱の中に住み、通勤列車という箱で運ばれ、会社という箱の中で仕事をする」この定められた日常が、新型コロナウイルスの波紋によって、家から出るな、街へ出るな、観光地には行くな、飲食、レストランに行くな、つまり箱に向うなと言うことだと思った。日本人は箱人間であった。私学習はテレワークとか、全くできないがこれからの時代は、会社という箱社会が急激に変化するだろう。出世とか肩書文化は、いかにつまらないものかを知るだろう。私学習はピラミッド型の社会は終り、個人の個性を生かした、石垣的個ラミッド型の会社が生き残って行くだろう。会社を大きくする時代は終る。第二次世界大戦の大敗北によって、日本は民主主義を学んだ。コロナ戦争に何を学ぶかで、国も社会も、会社も個人も、その価値が判断されるだろう。私学習はチコちゃんに、ボーと生きてんじゃネエよ!と叱られないように、と思っている。これから生きていく時間を、私学習は学習する。つくづく拝金主義社会の無惨を知る。新型コロナウイルスの出現で壊滅となる。箱から出ることを許される日が来たら、箱を見直して行こう。昨夜アカデミー作品賞候補作になった。「マリッジ・ストーリー」を見た。2時間16分、その殆どを夫婦の離婚話に尽いやす。これほど夫婦のセリフの多い映画は、いままでにないだろう。結婚大好き、離婚大好き国家アメリカの、離婚訴訟がよく分かる。コロナ離婚が相当数でると予想されている。箱の中でもう嫌だ、嫌だ、あ~嫌だと思っている人に、ぜひおススメの映画だ。私学習は今日久々に東京へ箱に乗って行く。(文中敬称略)




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