ページ

2012年3月27日火曜日

「アリラン」




私が大好きな、というよりその才能に恐怖を感じる監督がいる。
その名をキム・ギドクという。
現在52歳、その経歴は貧困との戦い、学歴との戦い、絵画との戦い、宗教との戦い、哲学との戦い、軍隊での戦い。
全て戦いの半人生であった様だ。

カンヌ、ベネチア、ベルリン等各映画祭でグランプリ等を受賞、キム・ギドクの作品は圧倒的な支持を得て来た。
今渋谷のイメージフォーラムで「アリラン」という映画を上映している。
自分との戦い、社会との戦い、仲間との戦い、映画界との戦いに疲れ切ったキム・ギドクは山小屋の中に一人籠もる。

一年、二年、三年そしてキム・ギドクは一台の小型カメラに向かって独白を始める。
その凄いのなんの狂気と殺気と正気と怒気がカメラに向けられる。この映画は製作、監督、脚本、撮影、美術、音楽、何もかもキム・ギドク一人である。出演者も本人だけ。

かつて観た映画「ゆきゆきて神軍」を思い出した。 
NO.1になった原一男の映画だ。自分に悩んでいる人はぜひ観て欲しい。
ただしキム・ギドクの用意したラストシーンを選んではいけない。アーティストやクリエイターはその一秒、その寸分まで戦いなのだ。人生とは全ての人間の戦いの歴史なのだ。決してあきらめるな。

「アリラン」とはそれは韓国の名曲の題名、人生の題名だ。

0 件のコメント: