人生は流転する。坂の上から落した石は転げ落ちる。
ローリングストーンだ。
お金を借りた人間と貸した人間、どっちが強いかと言えば圧倒的に借りている人間の方が強い。返したいけど返せないと、開き直るともうどうしようもない。
貸した人間は借りた人間がオシャカになっては元も子もないので、元気でいてくれよとアレコレごちそうする。
私の知る限り貸した人間より、借りた人間の方が食欲旺盛だ。
よく飲み、よく食い、よく遊ぶ。貸した人間は時々、オソロ、オソロ言う。
あの金いつ返してくれるのと、相手はもうチョイ待って必ず返すから、ソロソロ神風が吹く気がしてるんだと言って、チャーシューワンタンメン+ギョーザ+春巻+シュウマイをペロリと食べる。
コノヤローと思いザーサイを顔に投げつける。
フザケンナヨと怒りながらザーサイは相手のメガネにペタッとくっつき視界不良となるも相手は箸を動かす。
チキショウと思いながらふと気がつくと、自分がローリングストーンになっている。
よく借金をする人間は病気だと言う。不治の病とも言う。
この人間たちは、友情とかは一切感じない。
人と付き合っているのではなく、金と付き合っているのだから。
出るものが出て来なくなれば、ハイそれまでよとなる。
金の切れ目が縁の切れ目と言う。
私は人生の内で一度だけ人相占いというのを吉祥寺で受けた事がある。
老占い師はこう言った。「保証人になるのは止めなさい」と。これがよく当たった。
私は保証人地獄をたっぷりと味わった。人相はそれ以来ずっと悪相となった。
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