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2017年6月1日木曜日

「才能のDNA」




人間には本人が知らなかった才能がある。
こんな才能はどうだろう。
保険会社に勤務していた男がリストラをされる。八年間勤めていた。
男には結婚を約束した女性がいる。女性は自分の店を持つ夢を持っている。
5000億ウォン→日本円で約5000万円あれば店を持てる。
男に金を迫るがリストラをされたとは言えない。
当然銀行から融資も受けられない。

女性に事実を言えない男は、いくつかのアルバイトをする。
その中で運転代行が性に合った。
自分の車に乗って飲食をした人間は、飲酒運転ができない。
そこで運転代行業者に頼んで自分の車を運転してもらい帰宅する。

存在感が弱く気の小さな男は自分の中にとてつもない才能がある事に気づく。
その才能とは、保険会社に勤めていたので街中の防犯カメラの位置を知っている。
そして車の中で殺人をして、車を売って稼ぐことである。防犯カメラの死角で行う。
運転代行はその才能を発揮するために一石二鳥であった。

男は一人、二人と絞め殺し、一台、二台と売り飛ばして行った。
5000億ウォン→5000万円を稼いで女性と結婚するために。
ベンツ、アウディ、レクサスなど高級車は次々と売れた。
会社では何も出来なかった人間が、自分の才能に気づいた時、もうブレーキは効かなくなっていた。
韓国映画「殺人の才能」。
“飲んだら乗るな”の標語を思い出し“飲んだら呼ぶな”に置き換えた。

福井県鯖江市に行った日の夜、広い歓楽街、飲食街に人が全くいなかった。
だが店内には満員の客であった。日本でも有名な裕福の県である。タクシーがいない。
自家用車もない。
Why?何故と聞いたら、みんなお金持ち、運転代行を呼んで帰るのだと言った。
そうか確か福井県は社長さんが多いのだ。
「殺人の才能」を見終わり、福井の夜を思い出した。

将来ピアニストになりたいと言う美しい少女がイジメによって自殺した。
学校や教育長たちは、デジャブ→いつものパターンで責任逃れをしていた。
許せない人間たちだ。気が付かなかった、知らなかった、報告を受けていなかった。
怒る両親はもう調査なんか止めてと言った。
美しい少女のご両親の中にもきっと殺しの才能はある。

目には目を、一度は許してもいいだろうと思った。
バカな教師たち、教育長たち。ホモサピエンスにはあらゆる種族を滅ぼして来た殺人のDNAがある。あなたにもそのDNAがあり殺しの才能がある。

今日は六月一日衣替えの日、才能を替える日だ。
我が子を殺された親には特権を与えるべきだ。

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